SNSのネタがない。その悩みは本当によくわかります
「SNSに何を投稿したらいいかわからない」
中小企業のSNS担当者さんや広報担当者さん、そしてSNSで成果を出したいと考えている経営者の方から、よく聞く悩みです。
毎日投稿した方がいいと言われる。
でも、そんなに毎日ネタなんてない。
新商品があるわけでもない。
大きなイベントが毎週あるわけでもない。
おしゃれな写真を撮れる場所ばかりでもない。
そう思う気持ち、すごくよくわかります。
でも僕は、SNSの投稿ネタは「探しに行くもの」ではなく、「会社の中にすでにあるもの」だと思っています。
朝のあいさつ。
現場へ向かう社員の背中。
お客様との何気ない会話。
若手社員の成長。
先輩が後輩に声をかける姿。
地域の清掃活動。
会議で出た前向きな言葉。
安全を守るための確認作業。
自分たちにとっては当たり前すぎて、わざわざ発信することではないと思っている日常。
でも、外の人から見ると、それこそが会社の雰囲気であり、人柄であり、魅力なんです。
SNSで大切なのは、特別なことを毎回発信することではありません。
会社の中にある「らしさ」に気づき、それを言葉にして届けることです。
当たり前の日常が、外の人には会社の魅力になる
中小企業のSNSで成果を出すために大切なことは、きれいな宣伝文句を並べることではないと思っています。
もちろん、商品やサービスの紹介も大事です。
実績を伝えることも大切です。
でも、それだけではなかなか人の心は動きません。
なぜなら、SNSを見る人は「何を売っている会社か」だけを見ているのではなく、「どんな人たちが働いている会社か」「どんな思いで仕事をしている会社か」を見ているからです。
たとえば、建設会社であれば、完成した道路や橋、現場写真だけが投稿ネタではありません。
朝礼で安全確認をしている様子。
暑い中でも声をかけ合って作業している姿。
若手社員が少しずつ仕事を覚えていく過程。
地域の方から「ありがとう」と言ってもらえた出来事。
現場近くの方に迷惑をかけないように配慮していること。
先輩が後輩に道具の使い方を教えている場面。
これらはすべて、会社の魅力です。
社内にいると、つい「こんなの普通やし」と思ってしまいます。
でも、その普通の中にこそ、会社の価値観が出ます。
ちゃんとあいさつをする会社なのか。
若手を大切に育てる会社なのか。
安全を本気で考えている会社なのか。
お客様や地域の方への感謝を忘れない会社なのか。
社員同士の関係性があたたかい会社なのか。
こうしたことは、立派なキャッチコピーよりも、日々の投稿から伝わります。
SNSは、会社の人柄がにじみ出る場所です。
だからこそ、投稿ネタを外に探しに行く前に、まず会社の中をよく見ることが大切です。
社員の何気ない一言。
お客様からいただいた言葉。
現場で大切にしている工夫。
毎月続けている地域活動。
昔から大事にしている考え方。
こういうものを拾い上げていくと、投稿ネタは本当にたくさんあります。
大切なのは、「これは発信する価値がある」と気づける目を持つことです。
会社の中を見る力が、SNSの成果につながる
SNSで成果を出したいと思うと、どうしても数字を追いたくなります。
フォロワー数。
いいね数。
インプレッション数。
リーチ数。
保存数。
クリック数。
もちろん数字を見ることは大切です。
でも、数字だけを追いかけると、いつの間にか「バズること」が目的になってしまうことがあります。
本当に大切なのは、届けたい人に会社の魅力が届くことです。
就職を考えている学生に、
「この会社、雰囲気よさそうだな」
「ここで働く人たち、あたたかそうだな」
「自分も成長できそうだな」
と思ってもらうこと。
お客様に、
「この会社なら安心して任せられそうだな」
「ちゃんと人を大切にしている会社だな」
と思ってもらうこと。
地域の方に、
「感じのいい会社だな」
「地域にあってよかったな」
と思ってもらうこと。
それが、SNSの大きな成果だと思います。
そのためには、会社の中にある日常を丁寧に見ることです。
朝のあいさつを投稿する。
現場での安全確認を紹介する。
社員の成長を伝える。
お客様との会話から気づいたことを書く。
地域活動の様子を発信する。
失敗から学んだことを共有する。
会社が大切にしている価値観を、社長や社員の言葉で伝える。
こうした投稿は、派手ではないかもしれません。
でも、じわじわと信頼を積み重ねていきます。
SNSは一発勝負の広告ではありません。
毎日の発信を通じて、会社の考え方や人柄を届け、関係性をつくっていく場所です。
だから、中小企業こそSNSに向いていると思います。
大企業のような大きな広告予算がなくても、現場のリアルな声があります。
社員の顔が見えます。
お客様との距離が近い。
地域とのつながりもあります。
それは、中小企業にとって大きな強みです。
投稿ネタがないのではありません。
まだ、会社の中にある魅力に気づいていないだけかもしれません。
会社の中を見渡してみてください。
今日の朝礼に、ネタがあります。
社員の笑顔に、ネタがあります。
現場の工夫に、ネタがあります。
お客様の一言に、ネタがあります。
地域とのつながりに、ネタがあります。
SNSの投稿ネタは、会社の中に落ちています。
そして、その一つひとつを丁寧に拾い上げ、言葉にして届けていくことが、会社の信頼をつくり、採用につながり、ファンづくりにつながっていきます。
SNSで成果を出す第一歩は、特別なことを探すことではありません。
自分たちの当たり前の中にある魅力に気づくこと。
そこから、会社の発信は変わっていきます。