採用は大手サイトに載せれば何とかなると思っていた
以前の僕は、採用といえば大手採用サイトに掲載することが当たり前だと思っていました。
採用したい。
若い人に来てほしい。
会社の未来を一緒につくってくれる仲間と出会いたい。
そう考えたときに、まず思いついたのが大手採用サイトでした。
多くの学生や求職者が見ている場所に会社の情報を出せば、きっと応募が来る。
お金をかけて掲載すれば、きっと誰かが見つけてくれる。
採用サイトにきれいな求人情報を載せれば、会社に興味を持ってもらえる。
そんなふうに思っていたんです。
もちろん、大手採用サイトが悪いわけではありません。
多くの人に知ってもらうきっかけとしては、とても大きな力があります。
採用活動において、今でも大切な選択肢のひとつだと思います。
でも、実際にやってみて感じたことがあります。
それは、掲載したからといって必ず人が来るわけではないということです。
お金をかけた。
求人票も出した。
会社情報も載せた。
募集要項も整えた。
それでも、思うように応募が来ない。
来てくれたとしても、会社のことを深く理解しているわけではない。
入社につながらない。
せっかく入社しても、思っていた会社と違ったと感じられてしまう。
そんな経験をしました。
そのときに、僕は採用に対する考え方を見直すことになりました。
お金をかけても伝わらなければ選ばれない
採用で大事なのは、どこに掲載するかだけではありません。
もちろん、見てもらう場所は大事です。
でも、それ以上に大事なのは、会社の中身がちゃんと伝わっているかどうかです。
どんな人が働いているのか。
どんな雰囲気の会社なのか。
社長はどんな考え方をしているのか。
社員同士はどんな関係性なのか。
仕事に対して、どんな想いを持っているのか。
若い人をどう育てようとしているのか。
失敗したときに、どんなふうに関わってくれる会社なのか。
こういうことは、求人票だけではなかなか伝わりません。
給与、休日、勤務地、仕事内容。
もちろん、それらはとても大事です。
でも、今の求職者や就活生が見ているのは、それだけではありません。
「この会社で働く自分が想像できるか」
「この人たちと一緒に働きたいと思えるか」
「ここなら安心して成長できそうか」
「会社の考え方に共感できるか」
そんなところを見ています。
つまり、採用は条件だけの勝負ではなくなっているということです。
中小企業は、大企業のように知名度があるわけではありません。
福利厚生や給与面で、すべて大手と同じように勝負できるわけでもありません。
だからこそ、自分たちの会社らしさを伝えることが大事になります。
江口組でいえば、土木の仕事のかっこよさ。
地域の安心安全を守る誇り。
若い社員をみんなで育てようとする空気。
現場で働く社員の真剣な表情。
何気ない日常の笑顔。
社長として大切にしている考え方。
そして、会社全体でつくっていきたい未来。
こういうものを伝えなければ、会社の本当の魅力は届きません。
どれだけお金をかけて採用サイトに載せても、そこに会社の温度がなければ伝わらない。
どれだけ立派な言葉を並べても、働く人の顔が見えなければ安心してもらえない。
どれだけ条件を整えても、会社の想いが伝わらなければ選ばれない。
僕は、そのことを失敗から学びました。
そして、そのときに大きな可能性を感じたのがSNSでした。
SNSは、会社の中身を日々伝えることができます。
社員の頑張りを伝えることができます。
現場の空気を伝えることができます。
社長の想いを、自分の言葉で届けることができます。
採用サイトが「求人情報を載せる場所」だとすれば、SNSは「会社の人柄を伝える場所」です。
どんな会社なのか。
どんな人たちが働いているのか。
何を大切にしているのか。
それを日々の投稿で少しずつ伝えていく。
その積み重ねが、信頼になっていきます。
中小企業こそ、自分たちの言葉で会社の中身を発信しよう
中小企業の採用は、これからますます難しくなっていくと思います。
人口減少。
若手人材の不足。
業界へのイメージ。
大手企業との採用競争。
悩みをあげれば、きりがありません。
でも、だからこそ中小企業にはSNSを活用してほしいと思っています。
SNSは、会社の規模に関係なく始められます。
有名企業でなくても、発信できます。
広告費をたくさんかけなくても、自分たちの言葉で届けることができます。
大事なのは、かっこよく見せようとしすぎることではありません。
完璧な会社に見せることでもありません。
大事なのは、等身大の会社の姿を伝えることです。
社員が頑張っている姿。
現場で汗を流している姿。
お客様や地域のために動いている姿。
若手が成長していく姿。
失敗しながらも前に進んでいる姿。
会社として大切にしている想い。
そういう日常の中に、会社の魅力はあります。
そして、その日常は社内にいる人にとっては当たり前かもしれませんが、外から見る人にとっては大切な判断材料になります。
就活生は見ています。
保護者も見ています。
学校の先生も見ています。
地域の方も見ています。
未来のお客様も見ています。
「この会社、感じがいいな」
「社員さんの表情がいいな」
「社長の考え方が伝わってくるな」
「ここなら安心して働けそうだな」
そう思ってもらえる発信を続けていくことが、採用にも、広報にも、会社の信頼づくりにもつながっていきます。
大手採用サイトに頼ることが悪いわけではありません。
でも、それだけに頼っていては、会社の本当の魅力は伝わりきりません。
採用サイトは入口。
SNSは関係性づくり。
ブログは想いを深く伝える場所。
それぞれの役割を考えながら、自分たちの会社の中身を発信していくことが大切です。
僕自身、大手採用サイトだけに頼ってうまくいかなかった経験があります。
でも、その失敗があったからこそ、SNSで発信する意味に気づくことができました。
会社は、求人票だけでは伝わりません。
会社は、人で伝わります。
言葉で伝わります。
日常で伝わります。
積み重ねで伝わります。
中小企業こそ、自分たちの言葉で、自分たちの魅力を発信するべきです。
採用に悩んでいる会社ほど、SNSをやった方がいい。
広報に悩んでいる会社ほど、日常を発信した方がいい。
会社の未来をつくりたい経営者ほど、自分の言葉で想いを届けた方がいい。
お金をかけることよりも大事なことがあります。
それは、会社の中身を伝えること。
そして、働く人の想いを届けること。
選ばれる会社になるために、まずは自分たちのことを、自分たちの言葉で発信していきましょう。