気がつけば、できることが増えている
新しい一週間が始まりました。
月曜日になると、
「今週は何をしよう」
「どんな予定があったかな」
と、どうしてもこれからのことを考えます。
でも最近、人材育成について考えている中で、たまには少し前を振り返ることも大事だなと思うようになりました。
社員のみんなを見ていると、
「あれ?前よりできるようになってるな」
と感じることがあります。
特に若い社員はそうです。
最初は分からないことばかり。
何を聞いたらいいのかさえ分からない。
先輩についていくので精いっぱいだった社員が、いつの間にか自分で考え、動き、人に説明できるようになっている。
成長って、ある日突然、
「今日から成長しました!」
と分かるものではありません(笑)
毎日の小さな経験が積み重なって、気がついたらできることが増えている。
そんなものなんでしょうね。
会社見学で若手社員が説明している姿を見て
今年、江口組には高校生が会社見学に来てくれました。
その時、現場の説明をしてくれたのが若手社員です。
しかも、自分で説明する資料をつくって、実際に高校生の前で話してくれました。
僕はその姿を見ながら、
「こういうのが成長なんやな」
と思いました。
最初から人前でうまく話せたわけではありません。
現場の仕事だって、最初から全部分かっていたわけではない。
一つ仕事を覚える。
先輩に教えてもらう。
失敗する。
またやってみる。
現場で経験する。
その積み重ねがあったから、自分の仕事を誰かに説明できるようになった。
人に説明するというのは、実は簡単ではありません。
自分が理解していなければ説明できませんし、
「どう言えば相手に伝わるかな」
と考える必要もあります。
ましてや相手は、土木のことをほとんど知らない高校生。
そんな相手に自分の仕事を伝える経験は、若手本人にとっても大きな成長につながったと思います。
そして僕は、もう一つ大切なことに気づきました。
それは、
成長していることを、周りがちゃんと見つけてあげること。
本人は案外、自分の成長に気づいていないものです。
「まだまだです」
と思っているかもしれない。
でも半年前、一年前と比べたら、できることは確実に増えている。
そこを上司や先輩が、
「前よりできるようになったな」
「この前の説明よかったぞ」
と伝える。
それも人材育成なんじゃないかと思います。
できていないところだけを見る会社にしたくない
会社では、どうしても「できていないこと」に目が向きます。
ミスをした。
期限に間に合わなかった。
まだここが足りない。
もちろん、できていないことを伝えることも必要です。
成長するためには改善しなければいけないこともあります。
でも、そればかりでは苦しくなります。
昨日までできなかったことが、今日はできた。
少しずつ仕事を任せられるようになった。
後輩に教えられるようになった。
お客様と話せるようになった。
そんな小さな成長も、ちゃんと見つけられる会社でありたいと思います。
そして、それを言葉にして伝える。
「頑張ってるな」
「成長したな」
「任せられるようになったな」
たった一言でも、本人にとっては次の一歩につながるかもしれません。
人材育成というと、研修や制度を考えがちです。
もちろん、それも大事です。
でも人が育つ瞬間というのは、毎日の仕事の中にもたくさんあります。
僕たち上司や先輩の仕事は、その機会をつくるだけではなく、
その人の変化に気づくことなのかもしれません。
新しい一週間。
今週は「できていないところ」だけではなく、
社員のみんなの、
「前よりできるようになったこと」
にも少し目を向けてみたいと思います。
会社の中には、僕がまだ気づいていない成長が、きっとたくさんあるはずです。