いい会社って、何で決まるんだろう
「働きやすい会社にしたい」
これは社長になってから、ずっと考えていることの一つです。
休日を増やす。
福利厚生を充実させる。
給与を上げる。
新しい制度をつくる。
もちろん、どれも大切です。
会社としてできることは、これからも一つずつ増やしていきたいと思っています。
でも最近、それだけでは「働きやすい会社」にはならないよなと思うことがあります。
どれだけ立派な制度があっても、
職場で誰にも相談できない。
分からないことを聞きにくい。
失敗した時に責められる。
忙しそうで声をかけづらい。
そんな空気だったら、本当に働きやすい会社と言えるのか。
逆に、完璧な制度がそろっていなくても、
「大丈夫?」
「手伝おうか?」
「ありがとう」
「分からんかったら聞いて」
そんな言葉が自然に飛び交う会社は、きっと働きやすい。
会社の雰囲気って、案外こういう毎日の小さなひと言からつくられているんじゃないかと思います。
会社の空気は、誰か一人がつくるものじゃない
会社にはいろんな人がいます。
社長。
管理職。
ベテラン。
中堅。
若手。
新入社員。
それぞれ立場も経験も違います。
だからこそ、会社の空気は社長一人ではつくれません。
もちろん僕自身がどう振る舞うかは大事です。
社長がいつもピリピリしていたら、社員も話しかけにくいでしょう。
管理職が忙しそうにしていて、
「そんなことも分からんのか」
という雰囲気を出していたら、若手は質問できなくなります。
質問できないから、分からないまま仕事をする。
そこで失敗する。
そして、
「なんで聞かなかったんや」
と言われる。
でも、もしかしたら聞けない空気をこちらがつくっていたのかもしれない。
人を育てることを考える時、教え方だけではなく、
「聞ける空気をつくれているか」
も大事なんだと思います。
これは昨日書いた「任せる」という話にも少し通じます。
任せるためには、困った時に相談できる関係が必要です。
「任せたんだから自分で全部やれ」
ではなく、
「まず考えてみよう。でも困ったらいつでも相談して」
そんな関係でありたいと思います。
制度をつくるだけじゃなく、空気をつくる
経営者としては、どうしても仕組みや制度を考えます。
僕も、
「こういう制度をつくろう」
「こんな取り組みを始めよう」
と考えることが多いです。
でも制度をつくっただけで安心してはいけない。
その制度を使える空気があるのか。
社員同士が声を掛け合えるのか。
困っている人に気づけるのか。
ありがとうを言えているのか。
そこまで含めて会社づくりなんだと思います。
そして、これは特別な研修をしなくても今日からできます。
朝、
「おはよう」
と顔を見て言う。
現場から帰ってきた社員に、
「今日どうやった?」
と聞く。
助けてもらったら、
「ありがとう」
と伝える。
元気がなさそうなら、
「大丈夫?」
と声をかける。
たったそれだけかもしれません。
でも、そんな小さな積み重ねが、
「この会社なら相談できる」
「困った時に助けてもらえる」
という安心につながっていくんだと思います。
江口組が大切にしている「和の力」も、何か特別なことをすることではないのかもしれません。
一人ひとりが周りを見て、
声をかける。
話を聞く。
助け合う。
感謝を伝える。
そういう日常が積み重なった先に「和の力」が生まれる。
僕はそう思っています。
働きやすい会社をつくるために、制度や仕組みはこれからも整えていきます。
でも、それと同じくらい、
「話しかけやすい会社」
「相談しやすい会社」
「ありがとうが飛び交う会社」
をつくっていきたい。
会社の雰囲気は、経営計画書に書くだけでは変わりません。
毎日の僕たち一人ひとりの言葉と行動でつくられていくものです。
だからまず僕自身から。
今日も社員に、ちゃんと声をかけようと思います。