1か月、我慢していたもの
金沢マラソンを完走したご褒美に、カレーの市民アルバ鳴和店へ行ってきました。
注文は、もちろん満塁ホームランカレー。
マラソン前は、いつも体重が気になります。
そこで、レースの1か月ほど前から、満塁ホームランカレーは我慢していました。たぶん2000キロカロリーを超える、なかなかの“わんぱくカレー”なので(笑)。
考えてみると、ただの食事のはずが、我慢した時間があるだけで、特別な「体験」に変わるんですよね。モノを食べたというより、1か月分の気持ちを食べたような感覚でした。
食べたいけど、我慢。そして、ゴールするまで我慢。
だからこそ、完走後の一口目が、めちゃくちゃ美味しかったです。カレー王子として、あの一口は忘れられません。
我慢というと、つらいものに聞こえます。でも今回は、やめたのではなく、ゴールの日まで取っておいた、という感覚でした。楽しみを先に延ばしたぶん、練習にも少し張り合いが出た気がします。
ゴールしたら、満塁ホームランをかっ飛ばす
実は、アルバ鳴和店は、金沢マラソンのちょうど中間地点あたりにあります。
当日は大雨の影響もあったのか、半分くらいから足が攣り出して、かなりしんどい状況でした。
体は冷えるし、足元は滑るし、思うように前へ進めない。そんなとき、道の途中でアルバのお店が見えたんです。
その瞬間、「ゴールしたら満塁ホームランをかっ飛ばすんや!」という気持ちが、ほんとうに湧いてきました。あそこからもう一度粘れたのは、アルバのおかげかもしれません(笑)。
マラソンの中間地点というのは、気持ちも体も、いちばん揺れやすいところです。
そこに「あの店がある」と知っているだけで、ただの通過点が、目印のある場所に変わりました。人生の中間地点にも、こういう目印があるといいですよね。
雨の中の42.195kmは、想像以上にしんどいものでした。それでも前を見て、一歩ずつ、また一歩。
その一歩を後押ししてくれたのが、あのお店の姿と、ゴール後の一皿のイメージだったのは間違いありません。
そして無事にゴール。ボランティアの皆さんや、沿道の応援にも支えられて、最後まで走り切ることができました。
エイドで食べた金沢カレーもおいしかったけれど、完走後に食べる熱々のアルバのカレーは、やっぱり格別でした。
我慢した分だけ、おいしさも何倍にもなる。一気に飲み干してしまうくらいの勢いでした(笑)。カレーは飲み物、と言いたくなります。
楽しみがあるから、もう一歩進める
走っている最中、僕の体を前に進めてくれたのは、気合いだけではありませんでした。
「この先にあれがある」と思える、小さな楽しみでした。
仕事でも、きっと同じだと思います。目の前の仕事がしんどいときほど、その先にある小さなご褒美や、誰かの笑顔を思い浮かべられると、もう一歩進める。頑張ることと、楽しみにすることは、実は仲よしなんですよね。
我慢した1か月があったから、完走後の一口目が、いつもより何倍も美味しかった。これもひとつの「体験」なんだと思います。
社員の皆さんにも、そうあってほしいと思います。
厳しい現場が終わったあとの一杯でも、家族との時間でも、何でもいい。頑張った自分に「ありがとう」と言える小さな楽しみを、それぞれが持っていてほしい。
僕は、そういう会社でありたいと思っています。
大雨でしんどかった金沢マラソンも、こうしてカレーの思い出と一緒に、いい記憶になりました。
次のレースも、その先のカレーも、楽しみにしています。