「つちき???」と読む子どもたち
ある日、現場見学に来てくれた子どもたちに「これ何て読む?」“土木”っていう字を見せると、元気よく「つちき!」と答えてくれたそうです。
そこにいたみんなが、思わず笑ってしまったそうですが、この話を聞きハッとさせられました。
「土木(どぼく)」という言葉が、まだまだ子どもたちにとって身近ではない現実を感じました。
子供たちは悪気はまったくないわけで、見学会自体は積極的に参加してくれ、目をキラキラさせ「なにする仕事なん?」って興味津々に聞いてくれたんです。
自分たちが当たり前に使っている「土木」という言葉や仕事の中身は、知らない人にとっては、未知の世界なんだと改めて思い知らされました。
でもその“知らない”ってことは、これから知ってもらえる希望の種なんだとも思いました。
土木って、こんなに“やさしい仕事”なんです
土木って聞くと、「重たい仕事」「難しそう」「男の人の仕事」…そんなイメージがあるかもしれません。
でも自分たちが伝えたいのは、土木は“やさしさ”と“責任”にあふれた仕事だということ。
たとえば、雨が降っても街が冠水しないのは、地下に張り巡らされた排水管やポンプのおかげ。
道路が安全に使えるのは、見えないところで支える地盤や構造物があるから。
川があふれないのは、護岸や堤防が地域を守っているから。
つまり、土木は誰かの暮らしを陰で支える“見えないヒーロー”のような仕事なんです。
子どもたちに「なんで道路ってまっすぐなの?」「橋ってどうやって造るの?」と聞かれたら、こう答えます。
「それはね、土木の力なんだよ」って。
だから、私たちが伝えていかなきゃいけない
「つちき」と読んだ子に、「どぼく」って読むんだよ、と教えるだけじゃ足りません。
その先にある「どんな仕事なのか」「誰のための仕事なのか」をやさしく、わかりやすく伝えることが大人の役割だと思っています。
とくに、土木広報の使命だとも思います。
だからこそ、江口組ではSNSやブログを通じて、現場の様子や社員の表情、やりがいや工夫などを発信し続けています。
ときには子ども向けの体験イベントを企画したり、現場見学会でおしゃべりをしたり。
一つひとつは小さな活動かもしれませんが、その積み重ねが「土木って、なんかいいかも」と思ってもらえる“きっかけ”になると信じています。
そして願わくば、あのとき「つちき」と読んだ君が、将来「土木ってかっこいい」と言ってくれ、「この仕事に就きたい!」土木を志す子供が出てきて欲しいなと思います。
そんな未来を夢見ながら、土木の仕事をがんばっています!
子どもが「つちき」と読むことを、“可能性の芽”だと思っています。知られていないということは、これから伝える価値があるということ。
江口組は、「土木ってあたたかい」「かっこいい」「誰かのための仕事なんだ」
そんなふうに感じてもらえる会社でありたいし、発信を続けます。
土木がつくるのは、道や橋だけじゃありません。
明るい豊かな未来を創ることが、私たちの仕事です。
今日もブログを読んでいただきありがとうございます!