「和の力」への、素直な想い

「和の力」という言葉を聞いて、みんなはどう思いますか?

もしかしたら、「理想論みたいだな」「現実離れしているんじゃないか」と感じられる人もいるかもしれません。

僕も、そう思う人がいるかもしれないって考えることがあります。

でも、僕自身は、この「和の力」こそが、土木の現場において、いちばん必要とされている力の一つだと、心の底から信じているんです。

土木の仕事は、決して一人で成し遂げられるものではありません。

そこには、段取りを緻密に考える計画担当者、重機を巧みに操るオペレーター、安全を確保するために体を張る職人さん、そして、全体の流れを把握し、的確な指示を出す現場監督。

本当に、数えきれないほどの役割を担う人たちが、それぞれの持ち場で力を尽くしてくれる。

その一人ひとりの力が、まるで精巧な歯車のように噛み合って、初めて一つの現場が力強く動き出していくのです。

だからこそ、僕たちが現場で必要としているのは、個人の卓越した技術や強さだけではなく、お互いを尊重し、連携し、時には支え合い、そして何よりも、温かい声をかけ合える力なんです。

それは、まさに「和の力」そのものだと、僕は感じています。

しかし、最近の僕は、この「和の力」という言葉を、以前よりも簡単には口にできなくなってしまったのです。

それはなぜなのかと言うと

言葉として「和の力」を掲げることは、確かに簡単です。

でも、それが本当に現場に息づいているのか、そして、それがどれほど真実味を帯びているのか、ということは、まったく別の話だからです。

だからこそ、僕は今、ごまかしや綺麗事を抜きに、今の現実と真摯に向き合いながら、この「和の力」という言葉を、もう一度、僕たちの江口組という場所で、大切に育て直していきたい。

そんな想いを抱いているのです。

 「和の力」の、本当の意味と、未来への挑戦

「和の力」と聞くと、つい「仲良しごっこ」を想像してしまう人もいるかもしれません。

もちろん、人間関係は良好であるに越したことはありません。

でも、僕が江口組で目指す「和の力」は、それだけにとどまるものではないと、強く感じています。

では、僕が考える「和の力」とは、一体どのようなものなのか。

それは、まず第一に、「違和感を、恐れずに伝え合える力」です。

現場では、些細なことが大きな事故につながることもあります。

だからこそ、自分自身の感じた小さな違和感や、「もしかしたら、こうではないか」という疑問を、臆することなく、周囲に伝えることができる。

そして、その意見に耳を傾け、共に最善の道を探ろうとする姿勢。

時には議論することも必要な時がある。

これが、安全で確実な仕事を進める上で、不可欠な要素だと考えています。

次に、「支えが必要な人に、自然と手を差し伸べられる力」です。

誰しも、時にはうまくいかないことや、疲れてしまうことがあります。

そんな時、相手の状況を察し、さりげなく声をかけたり、手助けを申し出たりできる。

それは、特別なことではなく、人間として当たり前の優しさであり、温かい気遣いだと、僕は信じています。

そして、何よりも大切なのは、「お互いの役割を、心から認め合えること」です。

現場では、それぞれの持ち場や経験、得意なことが異なります。

その違いを、優劣ではなく、それぞれの個性として尊重し、互いの専門性を認め合う。

そうすることで、一人ひとりが自分の役割に誇りを持ち、より一層、チームとして力を発揮できるようになるのです。

これらの要素が、日々の仕事の中で、少しずつ、しかし確かに積み重なっていくこと。

それこそが、僕が江口組で本物の「和の力」として、実現していきたいと願っている姿なのです。

それは、決して簡単に手に入るものではありません。

時には、意見のぶつかり合いもあるでしょう。

時には、誤解が生じることもあるかもしれません。

しかし、だからこそ、その一つひとつの壁を乗り越えようと、皆で協力し合うプロセスこそが、「和の力」をより一層強固なものにしてくれると、僕は信じています。

僕たちの仕事は、社会の基盤を築く、非常にやりがいのある仕事です。

その誇りを胸に、一人ひとりが、そしてチーム全体が、さらに輝ける場所を、江口組で創っていきたい。

そのために、僕自身も、みんなと共に、この「和の力」を、より深く、より温かく、育んでいく覚悟です。

未来への一歩、そして、心からの感謝

僕が日頃から大切にしている「和の力」について、少しでも、みんなの心に響くものがあれば、これほど嬉しいことはありません。

「和の力」は、決して抽象的な理想論ではありません。

それは、現場で働く一人ひとりの、日々の行動や、言葉の端々に宿る、生きた力なのです。

そして、その力を、僕たち江口組で、さらに大きく、温かく育てていくことが、僕の使命だと感じています。

これから先も、僕たちは、この「和の力」を礎に、社会に貢献できる、より良い建設物を生み出していくことに、全力を尽くします。

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