あのゴールは偶然だったのか?
昨日のワールドカップ、日本代表対オランダ戦。
強豪オランダを相手に、日本代表は見事な戦いを見せてくれました。結果は引き分け。
もちろん勝ちたかった。
でも、あのオランダを相手に、主力を欠きながらも最後まで戦い抜いた姿に、日本サッカーの成長を感じました。
その中でも印象に残ったのが、鎌田選手の同点ゴールです。
小川選手が競ったボールが、鎌田選手の頭にちょっと触れてゴールに入った。
それを見て、「あれは偶然だ」と言う人もいました。
確かに、あの一瞬だけを見れば、偶然に見えるかもしれません。頭に少し触れて、コースが変わって、ゴールに入った。そう見えます。
でも僕は、違うと思うんです。
あれは偶然ではなく、運。
そしてその運は、突然空から降ってきたものではなく、鎌田選手、そして日本代表全員がここまで積み重ねてきたものが運んできた必然だったのだと思います。
運は、日頃の積み重ねが形になったもの
僕は、偶然と運は違うと思っています。
偶然は、たまたま起こるもの。
でも運は、日頃の積み重ねが形になって現れるもの。
あの場面もそうです。
鎌田選手がそこにいたこと。
小川選手が最後まで競ったこと。
チーム全員が諦めずに走り続けたこと。
交代で入った選手たちが、それぞれの役割を果たしたこと。
その一つひとつの積み重ねがあったから、あのゴールは生まれたのだと思います。
遠藤航選手、南野拓実選手、三笘薫選手が不在。さらに久保建英選手も途中交代。
普通なら大きな不安材料です。
昔の日本代表なら、主力が1人欠けるだけで「誰が代わりをするんだ」と日本中が心配していました。
僕が日本代表を本気で応援し始めたのは、ドーハの悲劇の頃です。
高校生だったあの時、左サイドバックの都並選手が故障し、誰が入るのか、代わりがいるのか、日本中が悩みに悩んでいました。
あれから30年以上。
今の日本代表は違います。
主力がいなくても、代わりに入った選手が次々と活躍する。
誰かが欠けたら終わりではなく、次の選手が「俺がやる」とピッチに立つ。
これは偶然ではありません。
日本サッカーが30年以上かけて積み重ねてきた育成の力。選手たちの日々の努力。海外で戦う経験。チームとしての信頼。
そのすべてが、今の選手層の厚さにつながっているのだと思います。
運を呼び込むチーム、運を育てる生き方
「あの人は運がいい」
仕事でも、人生でも、そう言われる人がいます。
でも本当に運がいい人は、ただラッキーな人ではないと思います。
感謝を忘れない。
努力を続ける。
仲間を信じる。
準備を怠らない。
最後まで諦めない。
そういう日頃の積み重ねがあるからこそ、いざという時に運が味方してくれる。
僕はそう思います。
今回の日本代表の同点ゴールも、まさにそうでした。
最後まで諦めなかったから、あの場所に選手がいた。
仲間を信じていたから、ボールに向かえた。
日々積み重ねてきたから、強豪オランダ相手にも引き分ける力があった。
だから、あのゴールは偶然ではない。
日本代表みんなで引き寄せた運。
そして、その運は日頃の積み重ねが生んだ必然だったのだと思います。
会社づくりも同じです。
安全を積み重ねる。
信頼を積み重ねる。
感謝を積み重ねる。
仲間との関係を積み重ねる。
地域とのご縁を積み重ねる。
その一つひとつは、すぐに結果として見えるものではありません。
でも、ある日それが「いい社員が入ってくれた」「お客様が紹介してくれた」「地域の方が応援してくれた」という形で現れる。
周りから見れば「運がよかったですね」と言われるかもしれません。
でもそれは、日頃の積み重ねが運を連れてきたのだと思います。
運は、待つものではなく育てるもの。
昨日の日本代表のゴールを見て、あらためてそう感じました。
どんだけ強くなったんや、日本代表。
そして、やっぱりサッカーは面白い。
ドーハの悲劇を見ていた高校生の自分に、今の日本代表を見せてあげたい。
きっと驚くと思います。
日本は、こんなに強くなったぞ、と。