現場監督って、何をしている人?

「現場監督って、どんな仕事をするんですか?」

土木の仕事を知らない人に聞くと、

現場で重機に乗ったり、
実際に作業をしたり、
工事そのものをしている人、

そんなイメージを持っている人も多いと思います。

もちろん、現場のことをよく知り、必要な時には自分で動くこともあります。

でも、現場監督の大きな仕事の一つは、

工事をすることより、工事がうまく進むための“段取り”をつくること

だと僕は思っています。

現場が動き始める前に、

もう現場監督の仕事は始まっています。

現場は、段取りで決まる

明日は何をするのか。

誰に来てもらうのか。

どの重機を使うのか。

資材はいつ届くのか。

作業するスペースはあるのか。

天気はどうか。

安全に施工できるのか。

他の作業と重ならないか。

次の工程に影響はないか。

現場監督は、こういうことを一つずつ考えています。

例えば、

せっかく職人さんが現場に来てくれたのに、
必要な材料が届いていなかった。

重機を手配したのに、
作業できる状態になっていなかった。

前の工程が終わっていなくて、
次の仕事に入れなかった。

こういうことが起きると、

現場は止まります。

現場が止まれば、

時間もかかる。

人にも迷惑をかける。

工期にも影響する。

だからこそ、

「明日、現場がどう動くか」を今日のうちに考える。

これがとても大切です。

現場監督は、

目の前の一日だけを見ているわけではありません。

数日先。

数週間先。

完成までの流れを考えながら、

今日の仕事を決めています。

現場を見ていて、

スムーズに工事が進んでいると、

「順調やな」

と思います。

でも、

本当にすごいのは、

順調に見えるその裏側です。

事前に打ち合わせをしている。

図面を確認している。

材料を手配している。

関係する会社と調整している。

危険な場所を確認している。

地域の皆さんへの影響も考えている。

そういう準備があるから、

現場が止まらずに動く。

つまり、

何も問題が起きていない時ほど、段取りがうまくできている

とも言えます。

これは土木だけではなく、

仕事全体にも言えることかもしれません。

現場監督は、“先を読む仕事”

現場監督の仕事は、

単に工事を見ることではありません。

現場の先を読む。

起こりそうな問題を想像する。

必要な人や物を準備する。

安全に進める方法を考える。

そして、

たくさんの人たちが力を発揮できる環境をつくる。

そんな仕事です。

だから、

現場監督に必要なのは、

土木の知識だけではありません。

考える力。

人と話す力。

先を読む力。

周りを見る力。

そして、

何かあった時に判断する力。

一つの現場を完成させるために、

いろいろな力が必要です。

高校生や若い人たちには、

ぜひ知ってほしいと思います。

土木の現場監督は、

ただ現場に立って指示を出している仕事ではありません。

人と機械と材料と時間をつなぎ、現場全体を動かしていく仕事です。

そして、

自分が考えた段取り通りに現場が進み、

最後に道路や橋、河川などが形として残る。

これは、

現場監督という仕事の大きな面白さの一つだと思います。

現場がスムーズに進んでいる時。

そこにはきっと、

誰かが前の日から、

もっと前から、

しっかり考えてつくった“段取り”があります。

現場監督の仕事は、

工事が始まってからではなく、

工事が始まる前から始まっている。

僕は、そんな仕事だと思っています。

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