「やらねばならない」と思った瞬間、あなたの発信は死んでいる
「集客のためにSNSをやらなきゃいけないのは分かっている。でも、気が重い……」
「毎日何を投稿すればいいのか、ネタ探しが苦痛だ」
同業の社長仲間や、中小企業の経営者の方々と話していると、そんな本音をよく耳にします。
痛いほど分かります。
経営者にとって時間は命です。
本業の決断、資金繰り、人材育成……やるべきことは山積みです。
その上、慣れないスマホに向かって文章を書くなんて、ただの「負担」でしかないと感じるのが普通でしょう。
多くの経営者は、真面目です。
だからこそ、SNSも「仕事」として捉え、
「成果を出さなければ」
「立派なことを言わなければ」
「会社の恥にならないようにしなければ」と、
ガチガチに肩に力が入ってしまいます。
しかし、あえて厳しいことを言わせてください。
その「義務感」こそが、あなたのSNSが誰にも読まれない最大の原因です。
画面の向こうにいる読者は、敏感です。
「あ、この社長、無理して書いてるな」
「広報に言われて、やらされてるんだな」
文章の端々からにじみ出る「苦役感」は、驚くほど相手に伝わります。
そして、苦しそうに発信している社長を見て、「この会社に頼みたい」「この会社で働きたい」と思う人がいるでしょうか?
残念ながら、義務感で書かれた「死んだ言葉」は、どれだけ正論であっても、人の心を動かすことはありません。
人は「立派な会社」ではなく「楽しそうなリーダー」に集まる
では、成果を出している経営者のSNSに共通していることは何か。
それは、「本人が一番楽しんでいる」ということです。
誤解しないでください。「楽しむ」とは、ふざけたり、遊び半分でやったりすることではありません。
自社の技術にマニアックな愛を注いだり、社員との何気ないやり取りに大笑いしたり、業界の未来についてワクワクしながら語ったりする。
その「熱量」が、楽しさとなってあふれ出ている状態のことです。
経営戦略として考えてみてください。
今の時代、求職者や顧客は、会社の「スペック」以上に「雰囲気」を見ています。
A社:ホームページは立派だが、SNSは更新が止まっているか、堅苦しい挨拶のみ。
B社:社長が現場で泥だらけになって笑っていたり、社員と楽しそうにランチを食べている様子が毎日流れてくる。
人が集まるのは、間違いなくB社です。
「楽しそうな場所」には、引力が働きます。
社長が楽しそうに働いている会社は、それだけで「いい会社なんだろうな」という強力なブランディングになるのです。
逆に、社長が眉間にシワを寄せてSNSを「作業」としてこなしている姿は、
「うちは余裕がない会社です」「社長はいつも疲れています」と宣伝しているようなもの。
「楽しむこと」は、経営者にとって、サボりでも遊びでもなく、立派な「実益」を生む戦略なのです。
SNSは仕事ではなく、あなたの「生き様」の表現。もっと自由でいい
「そうは言っても、楽しむ余裕なんてないよ」
そう思う方もいるかもしれません。
もし、SNSを開くのが苦痛で仕方がないのなら、私の提案は一つです。
「今すぐ、やめてもいいし、休んでもいい」
嫌々やるくらいなら、やらない方がマシです。マイナスの感情を撒き散らすことは、会社にとってリスクでしかありません。
でも、もし少しでも「自社の良さを伝えたい」という想いが残っているなら、やり方を変えてみませんか?
「集客」や「売上」という言葉を、一旦忘れてください。
SNSを「販促ツール」だと思うから苦しくなるのです。
SNSは、あなたの「表現の場」です。
経営という孤独な戦いの中で、あなたが何を感じ、何を面白いと思い、どんな未来を描いているのか。
それを日記のように綴ればいいのです。
・ランチのラーメンが美味しかった話
・現場で見つけた綺麗な空の写真
・社員に言われてハッとした一言
そんなことでいいんです。いえ、そんなことのほうがいいんです。
「立派な経営者」を演じる必要はありません。
人間くさい、等身大のあなたの言葉にこそ、人は共感し、信頼を寄せます。
自分自身に問いかけてみてください。
「これ、書いてて楽しいか?」
もしYESなら、その投稿は必ず誰かに届きます。
経営者が本気で楽しんでいる姿こそが、最強のコンテンツ。
さあ、肩の力を抜いて。今日はどんな「面白いこと」がありましたか?