能登の未来を支える“大切な道”を取り戻すために

この度、江口組は、能登半島地震で崩壊した輪島市内の道路復旧工事を正式に受注し、本格的に施工を行うこととなりました。

今回対象となる区間は、長い間通行が制限され、地域の暮らしや物流、観光にも深刻な影響を与えてきた、まさに“生活の動脈”ともいえる重要な道路です。

その道に、再び安心して通れる未来を取り戻すことは、地域の再生の大きな一歩となります。

江口組にとって、この工事を任せていただけたことは、何よりの使命であり、強い責任を伴う仕事です。

私たちがつくるのは、ただの道路ではありません。

「地域の未来につながる道」です。

住む人が日常を取り戻し、産業が動き、観光客が再び訪れ、地域が前へ進むための“基盤”そのもの。

その思いを胸に、誠実に、一つひとつの工程を確かに積み上げていきます。

元日から走り続けた江口組の想いと、つながった道

今回の本復旧工事の受注は、突然舞い込んできた話ではありません。

その背景には、2024年元日から能登へ向かった社員たちの、真冬の道路での必死の活動があります。

1月1日。能登半島地震発生。

多くの方が急な揺れと停電に苦しむ中、江口組は石川県建設業協会の一員として、元日の夜明けとともに能登へ向かいました。

現地では想像を超える光景が広がっていました。

土砂で塞がれた道路
流れ込んだ倒木
崩れ落ちた法面
通れなくなった通学路
地元の方が孤立した集落

電気も水も燃料も不足する中、社員たちは車中泊をしながら、昼夜を問わず道路啓開作業にあたりました。

「ここは子どもたちの通学路だったんだ」
「毎日ここを通って生活していたんだよ」

地元の方から聞いたその言葉に、社員たちの背中はさらに強くなりました。

延べ30日以上、100名を超える社員が能登の各地で汗を流し、倒木を片付け、土砂を掘り、必死に“道”を守りました。

その姿は、現地の人たちにとって、希望そのものでした。

さらに同年9月。

豪雨が能登を襲い、地震で弱っていた地形に追い打ちをかけるように土砂崩れが発生。

再び道路が途切れ、生活や物流に深刻な影響が出ました。

江口組は迷わず現場へ直行。

土砂撤去、倒木処理、道路確保作業を行い、一刻も早い生活再建のために全力を尽くしました。

今回の受注は、この“あの日あの時”の行動が確かな信頼となり、輪島での本復旧工事へつながったのだと思います。

“再構築”という使命を胸に、未来へつながる道路を

今回の工事の本質は、「補修」ではありません。

未来に向けた“再構築”です。

地震で崩れた道路の安全性を根本から見直す
地盤の動きに耐える強い構造へと再設計する
豪雨再発に備え、排水計画を丁寧に整備する
地域の暮らしが再び安心して回る道をつくる

この道がつながれば、
子どもたちの通学路が戻り、
仕事へ向かう人たちの足が整い、
生活物資の物流も動き出す。

道路がつながるということは、地域の暮らしが前へ進むということです。

土木という仕事は、普段は目立たないかもしれません。

けれど、災害の時には最前線で命を守る力を持っています。

江口組は100年以上、地域の安心と安全を支えてきました。

その歴史と経験を、この輪島の現場で最大限に生かしていきます。

能登の皆さんは、地震と豪雨という二重の苦しみに耐えながらも、それでも前へ進もうとしています。

その想いに応えるために、私たちは「道」で力を尽くします。

今回の道路復旧工事は、「がんばろう能登」の気持ちを形にする工事です。

地域に笑顔と活気が戻る未来を信じて、江口組は今日も現場で汗を流します。

そして確かに前へつながる“道”を、必ずつくります。

 

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