選挙から学んだ、伝える力の本質

先日、社内の広報部勉強会で「参議院議員選挙から学ぶSNS戦略」というテーマを取り上げました。

あくまで政治の話ではありません。

こちらその時に書いたブログです。

SNSはツールではなく『想い』を伝える場。参議院選挙から学ぶ、伝わるSNS戦略

ですが今回の選挙、SNSの使い方ひとつで、ここまで人の心を動かせるのかと、正直驚きました。

特定の政党が毎日何度も発信し、多くの共感を呼び、そしてファンが自ら情報を拡散する。

まさにSNSの理想的な循環がそこにありました。

一方で、結果が振るわなかった政党は「SNSをうまく使えなかったことが敗因」とニュースでは報じられていました。

でも、その表面的な理由ではなく、「そもそも何を、誰に、どう伝えるか」が曖昧だったのではないかと感じたんです。

それはまさに、会社としての情報発信でも同じことが言えると思いました。

SNSで共感を生む3つの力

選挙を通して見えたSNS成功の要因。それはシンプルに、次の3つです。

① 発信量の多さ
とにかく数が多い。1日何度も、短くてわかりやすい内容が連投されていました。
「量より質」とよく言われますが、SNSにおいては「量が質をつくる」こともある。多くの投稿が“偶然目に入る機会”を生み、関心を持ってもらう入口になっていたのです。

② 共感を呼ぶメッセージ
難しい専門用語ではなく、誰にでも伝わる言葉で話していたのも印象的でした。
そして何より、「誰に、何を、どうして欲しいか」、さらには「誰が発信しているか」が明確でした。
これをSNS方程式と呼んでいます。
「誰に × 何を × どうして欲しいか + 誰が発信するか」
この4つが揃って初めて、SNSは人の心に届く。今回の成功例は、この方程式をまさに自然にやってのけていました。

③ ファンの“自発的な拡散”
候補者、その党の人たちだけが頑張るのではなく、共感した人たちが自ら投稿をシェアし、広げていく。
「応援したくなる投稿」こそが、SNSの原動力になると感じました。

江口組の広報に、どう活かすか?

この3つの気づきは、私たち江口組の情報発信にも、そのまま活かせるものばかりです。

①「数は力」と心得る
「忙しくて投稿できません」はもう卒業。現場・本社・日常、どこにでも発信のタネは転がっています。
頻度を上げるには、“ネタ作りシート”や“発信カレンダー”といった仕組みづくりも必要だと思っています。

② 毎投稿に“方程式”を
投稿前に考えるべきは、「これは誰に向けてるのか?」「何を伝えたいのか?」「どうしてほしいのか?」。
そして、「誰が語ると一番伝わるか?」です。
若手社員が語ることでリアルが伝わることもあれば、社長の言葉が届くシーンもあります。
これは、投稿するたびに社内で確認していきたい。

③ 応援したくなる会社であること
「発信を伸ばす」のではなく、「応援してもらえる会社」になろう。
そう思っています。
社員が「この投稿いいな」と思って拡散してくれたり、地域の方が「江口組、頑張ってるね」と感じてくれるような発信を心がけていきます。

SNSは、情報を伝えるツールに見えて、実は「会社の人柄」がにじみ出る場だと思っています。

無理してよく見せる必要はない。

でも、“どんな想いで働いているか”“誰のためにがんばっているか”は、しっかり届けたい。

SNSはバズらせるための手段ではなく、信頼を積み重ねていく“設計図”のようなもの。

だからこそ、私たちはこれからも“伝える力”を磨き続けていきます。

次にSNSを見るとき、ただ「見る」だけでなく、「どう届いているか」を考えてみてください。

それが、広報の第一歩かもしれません。

江口組の採用についてもっと知りたい方へ

一緒に働いてみませんか?新卒・中途で募集中です。 詳しくはこちらを御覧ください!