神社と心を通わせる時間
時間がある時に、ふと神社に立ち寄ることがあります。
静かな境内を歩き、手水で心身を清め、手を合わせる。
その一連の所作は、どこか日常とは異なる「自分と向き合う時間」になっている気がします。
神社には、それぞれの神様がいらっしゃり、地域の歴史や風土が刻まれています。
出張などで、さまざまな土地を訪れた時は、その先々で神社を見つけると、自然と足が向いてしまいます。
そして、参拝のあとにいただくのが「御朱印」です。
御朱印とは、神社やお寺で参拝した証としていただくもの。
もともとは写経を納めた証としていただくものでしたが、今では「感謝の気持ちを形にする証」として、私にとって大切な記録となっています。
御朱印という“記憶のしるし
気がつけば、御朱印帳にはたくさんの印と墨書が並び、どれを見てもその時の空気や想いがよみがえってきます。
夏の日差しの中で汗をぬぐいながら歩いた神社、雨の中でも凛とした空気を感じた参道。
出張のついでに訪れた小さな社、仕事で悩んだときに心を整えるために向かった神社…。
その時々の想いが、御朱印というかたちで残っているのです。
実は、自分でも「これは趣味と呼べるのかも」と思うようになってきました。
御朱印そのものの美しさや、筆で丁寧に書かれた神社名や日付のバランス。
どれもが唯一無二であり、まさに一期一会です。
それと同時に楽しみなのが「御朱印帳」そのもののデザイン。
各神社が趣向を凝らして作っている朱印帳には、それぞれの個性が表れていて、見るだけでも楽しい。
格式のあるもの、ポップなイラスト入りのもの、季節限定のものまで…。
思わず手に取ってしまうような魅力があります。
私が今使っている御朱印帳は、伊勢神宮のもの。
とてもシンプルなデザインなのですが、不思議と心を引きつけられます。
余計な装飾がない分、凛とした佇まいと品格を感じさせてくれ、使うたびに背筋が伸びる思いがします。
心の拠り所があることの豊かさ
御朱印を集めることが目的ではありません。
あくまで「参拝すること」「手を合わせること」「感謝を伝えること」が本質であり、御朱印はその“しるし”に過ぎません。
でも、その“しるし”を手にすることで、自分自身の歩みをふり返るきっかけにもなるのです。
忙しい日々の中で、立ち止まって神社に足を運ぶこと。
それは、私にとって「仕事モード」から「素の自分」に戻る時間でもあります。
心を整え、前に進むエネルギーを充電する、そんな大切な習慣のひとつ。
御朱印帳を開くたび、そこには自分だけの“旅の地図”が描かれているようにも思えます。
それは遠く離れた観光地だけでなく、日常のすぐそばにある神社や、出張先で偶然見つけた社も含まれています。
これからも、節目やタイミングを見ながら、静かに手を合わせていきたい。
そして、御朱印帳という「心の記録帳」に、自分の歩みと感謝のしるしを一つずつ、丁寧に刻んでいけたらと思っています。
さて今日から、社員旅行で東京へ向かいます。
神社もいくつか訪れる予定ですので、伊勢神宮の御朱印帳を忘れずに持っていこうと思います。
新しい出会いと、感謝の気持ちを記録できる時間が、また一つ増えることを楽しみにしています。
今日もブログを読んでいただきありがとうございます!
関連記事、人気記事はこちら!
安宅住吉神社の神様から頂いた言葉を大事に10月は頑張ります!
石川に生まれてよかった。大河ドラマ「利家とまつ」が教えてくれたこと