温かい物語が詰まった工事現場

僕たち土木という仕事は、まるで「街のヒーロー」のようだと、僕はいつも思っています。

現場で働く一人ひとりが汗を流し、知恵を絞り、力を合わせて造り上げていく下水道、道路、護岸、そして、人々の暮らしを支える様々なインフラ。

それは、目には見えにくいかもしれませんが、間違いなくこの街の安心と安全、そして便利さを守る、なくてはならない存在です。

現場で働く人がいないと、この街は成り立たない。

そう断言できるほど、みんなの仕事は尊く、そして力強いものです。

しかし、その「街のヒーロー」である社員一人ひとりが、安心して、そして誇りを持って仕事に取り組める環境を整えること。

それが、僕、江口充という社長の、何よりも大切な使命だと考えています。

そのために、僕たちが常に心に留めておくべきこと。

それは、安全です。

安全という言葉は、当たり前のように聞こえるかもしれません。

しかし、僕はこの「安全」という言葉に、単なるルールや手順以上の、もっと深い意味、もっと温かい物語が宿っていると信じています。

それは、僕たちの「物語」であり、みんなが家に帰るまで、そしてまた明日、元気に職場へ戻ってくるまでの、かけがえのない人生そのものです。

僕たちは、その物語の、誰一人として欠けることのない、すべての人々の幸せな結末を、共に紡いでいく責任があるのです。

小さな気づきの大切さ

経営のことを考えると、どうしても大きな数字であったり、目に見える成果、つまり「あの橋が完成した」「この道路が開通した」といった、わかりやすい結果に意識が向きがちになります。

もちろん、それらは会社の成長のために、そしてみんなの努力の証として、とても大切なものです。

僕も、社長という立場上、そうした側面には常に目を配っていますし、今後もそれは変わりません。

ですが、ここしばらくの間、僕の心の中で、以前にも増して強く響くようになったものがあります。

それは、現場の中に、みんなの日常の中に、ふとした瞬間に現れる「小さな気づき」です。

みんなは、いつものように、あるいは、もしかしたら、いつもと少しだけ違う表情で、仕事に取り組んでくれています。

例えば、いつもは活気あふれる現場の空気が、なぜか少しだけ静かな日。

いつものように元気に挨拶を交わしていた同僚が、ふと元気のない表情を見せた時。

あるいは、何気ない会話の中で、いつもと違う、ほんの少しの違和感を覚えた時。

逆に、誰かが、特別な指示もなく、自然に、困っている仲間に手を差し伸べていた光景を目にした時。

そういった、一見すると些細な、日常の風景の中にこそ、一人ひとりの「状態」や、江口組という「会社の空気」が、嘘偽りなく表れているのだと、僕は強く感じるようになったのです。

正直に言うと、僕自身、これまで、そういった「小さな気づき」というものを、十分に見切れていなかった部分があったのかもしれません。

「大丈夫だろう」「きっと、皆、やれているだろう」と、どこかで思っていた。

そういった、「だろう」という楽観的な推測だけで、済まされてしまうこと、届かないことがある、ということを、僕は身をもって痛感しています。

みんなの頑張りは、僕の目には、そして僕の心には、常に映っています。

しかし、その見えている部分のさらに奥、皆さんの内面で起こっている微細な変化に、僕はもっと、もっと耳を澄まさなければならなかった。

そのことに、今、強く後悔の念と、そして、これからへの決意を新たにしています。

力を発揮できる環境を整え直す

だからこそ、これからは、数字を見ることと同じくらい、いや、もしかするとそれ以上に、皆さんの「人」を見ることを、僕は大切にしたいと考えています。

現場で起きている「小さな変化」に、もっと真摯に耳を澄ませる。

一人ひとりの表情、声のトーン、仕草、そして、仲間との関わり方。

そういった、言葉にならないサインに、もっと敏感でありたい。

そこからしか、本当の意味で、みんなが安心して、そして最大限の力を発揮できる環境を整え直すことはできないと、僕は確信しています。

一人ひとりの「物語」は、僕たち江口組の「物語」そのものです。

そして、その物語を、いつまでも、いつまでも、幸せな結末へと紡いでいくためには、僕たち一人ひとりの「安全」が、何よりも大切なのです。

それは、単に事故がない、怪我がない、ということだけではありません。

日々の仕事の中で、何かに悩んでいないか、誰かに無理をさせていないか、そして、何かに不安を感じていないか。

そういった、心の「安全」も、僕たちの仕事には不可欠な要素です。

「大丈夫だよ」と、安心して声をかけ合える関係性。

困った時に、すぐに「手伝うよ」と、自然に手が伸びる温かさ。

そういった、目に見えない「信頼」という名の絆こそが、僕たちの「街のヒーロー」としての活動を、より力強く、より輝かしいものにしてくれると信じています。

僕たち江口組は、これからも、街のヒーローとして、人々の暮らしを支える大切な仕事を続けていきます。

そして、その活動の根幹には、常に「安全」という名の、社員一人ひとりの人生という名の、かけがえのない「物語」があることを、忘れないでください。

僕はこの「物語」を、みんなと一緒に、いつまでも、いつまでも、大切に紡いでいきたいのです。

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