待遇だけでは続かない時代へ
少子化・人口減少という流れのなかで、建設業界も「働き方改革」「週休2日制度」など待遇面の改善が進んできました。
江口組でも、給与・休暇の整備はもちろん、定着や育成を重視した環境づくりに取り組んでいます。
その結果、10年前の現場の環境と比べると今はとても働きやすい環境になったなと思います。
しかし、ここ最近、強く感じるのです。「それだけでは、若手の心は動かない」と。
建設業界の給料や休暇が増えたからと言っても、他の業界はもっとすごいところがあります。
ただ、それだけを見てしますと建設業界にはなかなか勝ち目がないなと思うんです。
もう、採用活動は同じ業界の中で企業同士が争うのではなく、他の業界がライバルになっていると言ってもいいと感じています。
特に10代後半から20代の社員にとって、“何のためにこの仕事をやっているのか”が見えにくいと、続ける気持ちが持続しません。
待遇や制度だけでなく、「自分が認められている」「社会の役に立っている」という実感が、モチベーションの源になるのではないかとお思います。
個人が評価されることの意味
民間工事では、お客様から直接「ありがとう」と声をかけていただいたり、「またお願いします」と言ってもらえることがあります。中にはお手紙や差し入れをいただくこともあり、若手社員はそれを喜び、誇りに感じています。
一方で、公共工事はどうでしょうか。
社会インフラを支え、地域の安全・安心を守る極めて意義深い仕事であるにもかかわらず、感謝される場面が少なく、成果が見えにくいのが現実です。
もちろん、優良工事表彰などの制度はありますし、私たちもそこを目指して日々精進しています。
ただ、工事そのものに対する表彰が中心で、現場で汗を流してくれた一人ひとりに対しての評価は、どうしても霞んでしまうのが現状だと感じています。
現場の若手社員や、日々現場をサポートする建設ディレクターたち。
そういった「現場の主役」である個人に、もっと光が当たるような制度があってもいいのではないか?
そんな想いを持っています。
若手に光を。未来を照らす表彰制度へ
そこで声を大にして言いたいことがあります
「個人表彰制度の創設」をつくって欲しい!!
たとえば・・・
・現場で安全意識の向上に貢献した若手社員
・丁寧な仕事で住民から感謝された建設ディレクター
・チーム全体の雰囲気づくりを支えてくれた若手リーダー
そんな一人ひとりの努力や工夫を評価し、「あなたの働きが、地域の未来をつくっています」と伝える機会を、制度として設けてほしいと思います。
評価されることは、やりがいに直結し、自信を育てます。
それはやがて、「この仕事って、やっぱりかっこいい」と若い世代が感じる入り口になり、未来の担い手が育つ大きな力となるはずです。
表彰を受けた人が次の憧れの存在になるんです。
もちろん表彰が目的ではありません。
でも、表彰という形での「見える評価」は、仕事の意義を実感するきっかけになるのです。
現場で働く一人ひとりが、「自分が地域を支えている」と胸を張れる社会へ。
江口組はその一歩を、これからも応援していきたいと思います!
今日もブログを読んでいただきありがとうございます!
関連記事、人気記事はこちら!
「土木会社にSNSは必要ですか? 」その答えはもちろん・・・
メンターがつなぐ成長の架け橋 ─ 若手社員を支える江口組のメンター制度