江口組は3日間の能登での道路啓開作業を終え帰路についています。
小松に戻ったら第2陣の準備。
まだまだ能登の道路啓開作業は続きます。
石川県の建設会社がんばっています
「石川県の建設会社がんばっています!」
そう胸を張って言える日々が続いています。
石川県建設業協会の会員企業による道路啓開作業(けいかいさぎょう)。
江口組もその一員として、能登へと向かっています。
地震直後、被災地に入っていたのはほんの数社。
余震が続き、道路も寸断され、状況が安定しない中での活動でした。
しかし今では、たくさんの建設会社がチームを組み、ローテーションで現場に入っています。
作業の目的は「道路啓開」。
がれきや土砂で通行できなくなった道路を、応急的にでも通れるようにするための作業です。
決して華やかな仕事ではありません。
現場は泥と瓦礫に覆われ、時には人の力でしか前に進めない場所もあります。
それでも、「通れる道が一本できるだけで、救える命がある」
その想いで、日々現場に立っています。
 
 
 
 
最近では、応急処置的な修復が進み、少しずつ開通する道路も出てきました。
石川県の建設会社の力が、確実に能登を動かしています。
届いた言葉が現場の力になる
作業の様子を、X(旧Twitter)で発信しました。
すると、想像を超えるほど多くの感謝と激励のコメントをいただいたのです。
「この先の集落に私の実家があります。本当にありがとうございます」
「子どもの頃によく通った道です。よろしくお願いします」
「ここが繋がるとめちゃくちゃ助かります!ありがとうございます!」
おそらく、能登に住む地元の方々のコメントだと思います。
短い言葉の中に、その土地で暮らしてきた人々の想いが詰まっていて、読むたびに胸が熱くなりました。
現場で働く社員たちにも、このコメントを共有しました。
みんなの顔が引き締まるのが分かりました。
「この道は、誰かの“思い出の道”なんだ」
「家族のいる道、帰りを待つ人のいる道なんだ」
そう感じた瞬間、ただの“作業”ではなく、“使命”に変わりました。
作業員たちは汗まみれになりながらも、「大切な思い出の復旧」を胸に、懸命にスコップを握っています。
SNSで発信することによって、孤立した地域に「忘れられていない」という安心を届けることもできた。
被災者の方々の心に希望の灯をともせたとしたら、それは建設業として何よりの誇りです。
想いが詰まった道と土木の使命
能登の道路を復旧するという作業。
私たちにとっては「能登の道」という認識かもしれません。
しかし、地元の人にとってはその道路こそが日常の一部であり、思い出の場所です。
「ここを通って学校に通っていた」
「この道から海が見えるのが好きだった」
「おじいちゃんの家に行くときは必ずこの道を通った」
Xに寄せられたコメントを読むたびに、そんな人々の情景が浮かびます。
そして改めて気づきました。
道には、たくさんの人の想いが詰まっている。
だからこそ、私たちの仕事は“ただの道路をつくること”ではありません。
人と人、人と地域をつなぐ道を築くこと。
そして、その道を守り、再び動かすこと。
この地震を通して、土木という仕事が持つ大きな使命を改めて実感しました。
困難な時こそ、土木の力が試される。
そして、誰かの笑顔を支えるために、私たちは現場に立ち続ける。
現場の仲間たちは、疲れた表情を見せながらも、
「通れるようになった道を見た瞬間、報われた気がする」
「被災地の人の“ありがとう”の一言で全部吹っ飛ぶ」
そう話していました。
建設業は、時に地味で、見えにくい仕事です。
でも今、石川県の建設会社がどれだけ人のために動いているか。
私は胸を張って言いたい。
「今こそ、土木の力を見せるときだ!」
今回の地震で、たくさんの人が困難に直面しました。
それでも、そこに立ち上がったのは、現場で汗を流す土木の仲間たちです。
一社だけではできないことも、協会の仲間と力を合わせればできる。
県内外からの支援も少しずつ増え、現場は少しずつ動き始めています。
この活動は、まだ終わりではありません。
これから本格的な復旧・復興に向けて、私たちの使命はさらに大きくなっていきます。
能登の道路をつなぐことは、人の心をつなぐこと。
その想いを胸に、江口組も仲間たちと共に前に進み続けます。
たくさんの励ましのコメント、本当にありがとうございました。
皆さんの声が、現場で働く私たちの力になっています。
がんばろう能登!がんばろう石川!
そして、がんばろう土木!
今日もブログを読んでいただきありがとうございます!
 
				