おつカレーさまです!
立春の小松市の朝は真っ白でした。
暦の上では春ですが、今週末は最強寒波が到来する予報です。
来週も寒い日が続くとのこと。
立春とは言えまだまだ寒い日は続くようです。
万全の防寒対策で体調を崩さないように気をつけましょう!
建設業の課題「担い手確保」
数年前から建設業では「担い手確保」という課題があります。
担い手確保とは、若い子たちがこの業界に入ってこないという課題です。
実際、仕事が忙しいのに人手不足っていうことはずっと言われていますし、若手が入ってこないっていうのは強く実感しています。
自分が大学生の頃、もう20年以上前の話です。
土木学科で同じ学年には同級生が約200人いました。土木学科がある大学はそれくらいの学生数がいることが当たり前のようでした。
しかし今土木学科で学ぶ生徒は1学年40人〜50人ほどだということで、土木を学ぶ若者が激減しています。
それと大学での土木学科という学科名も土木を出すと人気がないということで、環境とか都市とかそんな名前が付く学科名となり一目で土木の勉強をしているということが分からなくなってしまっています。
土木学科を卒業した身からすると、とても残念です・・・
それは地元の工業高校でも言えます。
小松工業高校建設科。
小松工業高校には土木科と建築科があり、生徒たちは土木や建築を学んでいました。
しかし、数年前に生徒数が減ったのか、先ほど書いたように土木の人気がなくなったのかでこの土木科と建築科が一つになり建設科という新しい学科ができました。
土木と建築を学ぶ生徒が半数になってしまったということです。
そして、残念な話はこれだけではなく、建設科で土木や建築で学んだ生徒の就職先です。
10年前、この建設科の生徒が地元の建設会社に就職する割合がたったの32%でした。
ほとんど地元建設会社に就職してくれないという残念な状況・・・
でも、これは生徒たちが悪いのではなく、建設業の業界が悪かったんだと自分は思います。
当時は業界の景気も悪く、求人を出す企業も少なかったこと、また建設業の魅力を伝える広報活動をしてこなかったこと。
そんな原因がいくつもあり、若手が入ってこない業界となっていました。
地元建設業で一緒に働こう!
若手が地元建設業に入ってこないという厳しい状況の中で、自分が所属している小松能美建設業協会青年部”建青会”が動き出しました。
小松工業高校と協力し、一人でも多くの生徒に建設業で働いてもらおうと願い、様々な取組みを平成27年より行っています。
1つ目の取組みとしては小松工業高校2年生を対象とした意見交換会を開催しました。
建設業で働くとはどういうことかを説明し、測量体験などを行い、現場で働いている現場監督の人たちとの意見交換会を実施しました。学校で専門の勉強をしている生徒の皆さんですが、現場で働くことをイメージできる生徒はほとんどいませんでした。
しかしこの意見交換会を通じ、現場で働くことを知り、建設業への興味を持った生徒が増えた手応えを感じました
2つ目は入学したばかりの1年生へ建設業とはどんな仕事なのかを伝える取り組みです。
まだ入学したばかりで何も分からない1年生にドローンやラジコンなどを使い遊び感覚で建設業のことを知ってもらおうということもやっています。
何となく勉強するのではなく、どんな仕事なのかとイメージして勉強した方が生徒たちにもいいと思います。
そして最後は就職を控える2年生の冬の時期に地元建設会社のことを知ってもらおうと企業ガイダンスを行なっています。
このような活動を続けてきたおかげで、小松工業高校建設科から地元建設業へ就職する生徒の割合が80%を超える高い数字となってきました。
学校の先生方と協力し続けてきたおかげだと思いますし、建青会メンバーの熱い想いのおかげだと思います。
昨年の暮れにも2年生に向けて企業ガイダンスへ行ってきました。
その様子を動画にまとめましたので、地元企業の説明の様子、そして生徒たちが真剣に聴く様子を観て頂けたら嬉しいです
これからも建青会は地元建設業会を盛り上げるためにがんばります!
今日もブログを読んでいただきありがとうございました!
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