自分との約束は、誰にでも難しい

社会人になってからというもの、「約束を守る」という言葉の重みを、ますます感じるようになりました。

お客様との約束、仲間との約束、家族との約束。

どれも信頼を築くうえで欠かせない大切なものです。

けれど、一番難しいのは「自分との約束」ではないかと思うんです。

「明日は早起きしよう」「今週こそ運動を始めよう」「今日は感謝の言葉を伝えよう」

そう決めても、忙しさや疲れを理由にできなかったり、続かなかったり・・・

気がつけば、「またできなかった」と反省している。

私自身、経営者として多くの約束を守ってきたつもりですが、正直に言えば、自分との約束を破ってしまうことは何度もあります。

自分との約束って本当に難しいなっていつも考えています。

自分との約束を守るための5つの視点

では、どうすれば自分との約束を守れるようになるのか。

私はこれまで、多くの社員や仲間たちと関わる中で、このような5つのことがいいのではないかと考えるようになりました。

① “誰かのため”を意識する

人は「自分のため」だけでは弱い。
でも「誰かのため」と思えた瞬間、強くなれます。

「仲間にいい影響を与えたい」
「家族に誇れる姿を見せたい」
「若手に背中で示したい」

その“誰か”の存在が、自分との約束を使命に変えてくれるのです。
使命になった瞬間、人はブレずに続けられる。

② 約束を“具体的”にする

「頑張る」「続ける」では、約束はぼやけてしまいます。
「毎朝10分早く出社する」「1日ひとつ感謝を伝える」
そんなふうに行動を具体化することが大切です。

明確な約束は、結果が見える。
そして見える約束は、守りやすい。

③ 小さくても“成功体験”を重ねる

いきなり大きな目標を掲げても、続かないことが多い。
まずは小さな約束を守ることから始めましょう。

「今日は1kmだけ走る」「1人にありがとうを言う」
それを守れたら、自分を褒める。
その“できた”という実感が、次の約束を守る力になります。

④ 宣言する・見せる

私はよくSNSで「走ります!」と宣言します。
これも一つの約束の形です。

人は不思議なもので、誰かに見られることで覚悟が生まれる。
宣言することは、「自分との約束を外に出す」行為なんです。
言葉にする、書く、発信する――それは弱さではなく、強さの証です。

⑤ 守れなかったとき、責めない・見直す

完璧に守れなくてもいい。
大切なのは「なぜ守れなかったのか」を見直すこと。
責めるよりも、「次はどうしたら守れるか」を考えることです。

守れなかった日も、見直した瞬間に前に進んでいる。
約束を“続ける力”とは、自分を信じ直す力でもあります。

自分のその先に、誰かがいる

結局のところ、約束とは「信頼のスタート地点」です。

そして、自分との約束を守れる人は、その先にいる誰かを幸せにできる人です。

土木の仕事も同じです。

私たちがつくる道路や橋、堤防は、まだ会ったことのない“未来の誰か”のために存在します。

それは、100年先の人たちへの約束でもある。

だからこそ、自分の仕事のその先に“誰か”を意識できる人は強い。

自分の努力や挑戦が、誰かの安心や笑顔につながっていると信じられたとき、人は自然と約束を守れるようになります。

私も正直に言えば、自分との約束を守れない日がいまだにあります。

でも、守れない自分を責めるのではなく、「なぜ守れなかったのか」「どうすれば次は守れるか」を考え続ける。

その姿勢こそ、リーダーとして一番大切な約束の形なのだと思います。

最後に、こう締めくくりたいと思います。

「約束とは、自分を信じ、その先にいる誰かを想うこと。
自分との約束を守れる人は、きっと誰かの信頼を守れる人になる。」

江口組の現場にも、人生にも、約束を大切にする心が息づいています。

今日も、自分との小さな約束から一歩ずつ。

その積み重ねが、必ず未来の信頼につながります。

 

今日もブログを読んでいただきありがとうございます!

関連記事、人気記事はこちら!

毎日の1%が1年後の成長を約束します!

ええ顔しとったねぇ!!人柄で信頼される土木を目指して

「SNSで広がる商売のご縁」土木会社が伝える“続ける力”と“信頼のつくり方”

完成の瞬間に込められた想い

信頼は対話から生まれる!江口組が大切にする“伝える力”

江口組の採用についてもっと知りたい方へ

一緒に働いてみませんか?新卒・中途で募集中です。 詳しくはこちらを御覧ください!