業界の未来を左右する若手人材の不足
近年、土木業界では若手人材の不足が深刻化しています。
少子化の進行や、建設現場に対する厳しい労働環境のイメージが相まって、工業高校や大学の土木系学科を志望する学生は年々減少傾向にあります。
そのため、新卒者の採用競争は一層激化し、特に中小企業や地方企業にとっては非常に厳しい局面を迎えています。
このままでは将来的な技術の継承や現場の活力が損なわれる恐れがあり、企業としても危機感を募らせています。
しかし、この課題を解決するためには江口みだけでの努力では乗り越えられないほど大きなものです。
業界全体が一丸となって取り組むことでこそ、魅力ある労働環境の創出と若手人材の確保が可能になると考えています。
江口組の取り組みと業界全体の課題
まず、業界イメージの改善が急務だと考えます。
「力仕事」や「危険な現場」というネガティブな認識を払拭し、ICT施工やドローン、3次元測量などの先端技術を積極的にアピールする必要があります。
私たち江口組でもSNSや動画配信を活用し、完成した橋や道路が地域社会を支える姿や、チームで大きなプロジェクトを成し遂げる充実感を“見える化”しています。
さらに、週休二日制の導入や残業削減、資格取得支援など、働きやすい職場づくりに力を入れてきました。
その結果、少しずつではありますが、若い世代に「土木の現場は意外とデジタル化が進んでいる」「キャリアパスが多様だ」と感じてもらえるようになってきています。
しかし、これらの取り組みも単独企業では限界があります。
教育機関との連携や、業界団体が主導する統一した研修プログラムの整備、行政による適正工期と適正価格の確保など、協力体制の確立が不可欠です。
中小企業や地方企業こそ若手人材を必要としている一方、教育のコストや最新技術への投資負担は大きく、助成金や補助金の拡充なども求められます。
業界全体が連携することで、働き方改革を推進し、安全かつ魅力的な職場環境を標準化することが重要なのです。
未来の土木業界のために、業界が一丸となる時
江口組は、自社の改革と同時に、業界全体の底上げに貢献していきます。
若手人材が「土木の仕事は魅力的だ」と感じるためには、業界全体で働き方改革を推進し、共通のビジョンを持つことが重要です。
業界団体や行政と協力しながら、若手育成の仕組みづくりに積極的に関わっていかなくてはいけません。
この業界において、若手を育て、次の世代につないでいくことは社会インフラを守るうえでの責務です。
土木は「地域の人々の暮らしを支え、未来を築く仕事」であると私は確信しています。
だからこそ、課題解決には業界全体での協力が欠かせません。
若手が土木の世界に飛び込み、「やりがい」や「誇り」を感じられる環境づくりが必要です。
これからも新しい技術と柔軟な発想を取り入れ、多様な人材が活躍できる土木業界を目指していきます!
今日もブログを読んでいただきありがとうございます!