初めてなのに、完璧を求めていないか
若手に仕事を任せるとき、つい期待してしまいます。
「これくらいできるやろ」
「前に教えたし大丈夫やろ」
「もう少し考えてほしいな」
もちろん、成長してほしいからこその期待です。
でも、よく考えてみると、初めてやる仕事で最初から100点を出すのは難しい。
自分たちだって、最初から何でもできたわけではありません。
失敗したり、教えてもらったり、やり直したり。
そうやって少しずつできることが増えてきたはずです。
だから最近、若手に仕事を任せるときは、
最初から100点を求めなくていい。
そんなふうに考えることが大事だと思っています。
70点でも、まずやってみる
例えば、新しい仕事を任せる。
資料をつくってもらう。
人前で説明してもらう。
現場で段取りを考えてもらう。
最初はうまくいかないこともあります。
説明が分かりにくい。
抜けがある。
時間がかかる。
でも、それでいい。
まずは70点でも、自分でやってみる。
そして終わったあとに、
「ここはよかった」
「ここは次、こうしたらもっとよくなる」
と振り返る。
次は80点。
その次は90点。
そうやって成長していけばいいと思います。
最初から100点を求めると、若手は挑戦しにくくなります。
失敗しないことを優先してしまう。
分からないことを聞けなくなる。
結果として、自分で考える機会も減ってしまいます。
若手に任せるというのは、ただ仕事を渡すことではありません。
任せる側にも覚悟が必要です。
途中で口を出したくなる。
「自分でやった方が早い」
そう思うこともあります。
でも、そこで全部取り上げてしまったら、いつまでたっても育たない。
任せる。
見守る。
必要なときには助ける。
そして最後は、上司が責任を持つ。
これが大事だと思っています。
もちろん、安全や品質に関わることは、放っておくわけにはいきません。
そこはしっかり確認する。
でも、任せられるところは任せる。
このバランスが、人を育てる上では大切です。
成長は、一回の成功ではなく積み重ね
人材育成って、本当に時間がかかります。
一度教えたからできるようになるわけではない。
一度任せたから成長するわけでもない。
やってみる。
失敗する。
振り返る。
また挑戦する。
その繰り返しです。
だから、若手を見るときも、
「まだできていない」
だけではなく、
「前より何ができるようになったか」
を見たいと思っています。
前は説明できなかったことが、今は説明できる。
前は先輩に聞いていたことを、自分で判断できるようになった。
前より少し、自信を持って動けるようになった。
それは立派な成長です。
100点を求めるより、成長を求める
若手に任せるとき、最初から100点を求めない。
でも、何点でもいいということでもありません。
昨日より今日。
今日より明日。
少しずつでも前に進んでいく。
そこは大事にしたい。
僕自身も、社員に仕事を任せるとき、
「もっとこうしてほしい」
と思うことはあります。
でも、すぐに答えを渡すのではなく、少し待つ。
自分で考えてもらう。
やってもらう。
そして一緒に振り返る。
そんな関わり方を増やしていきたいと思っています。
最初から100点じゃなくていい。
でも、成長は止めない。
そんなふうに若手を育てられる会社にしていきたいです。