あのころは誰もいなかった
10年以上前、私は土木の魅力を届けたい一心で、SNSでの発信を始めました。
当時、TwitterやFacebook、Instagramで土木について語る人や会社は、ほとんど存在しませんでした。
極端に言えば、「誰もやっていなかった」と言ってもよかったと思います。
(もちろん“見ている人”はいたかもしれませんが、“発信している人”はいなかったという意味です)
そんな中、発信し届くのは、同業者からの批判の声。
「公共工事をSNSに載せるなんて非常識だ」
「ちゃんとガイドラインを読んでいるのか」
「勉強しろ」と何十枚もの資料を送りつけられたこともあります。
心が折れ、投稿をやめようと思ったこともありました。
それでも、藤村正宏先生の言葉が私を救ってくれました。
「誰に伝えたいの? 批判してくる人に届けたいわけじゃないでしょ? 本当に届けたい人に届けよう。批判の声は無視しよう」
その言葉を信じて、私はまた発信を続ける決意をしました。
というブログを先日書きました。
読んでもらえたら嬉しいです!
時代は変わった。仲間が増えた
いろんなことを乗り越え、今も発信し続けています。
そして今。SNS界なのか土木業界と言えばいいのか大きく環境が変わりました。
Xを見れば、土木の現場をリアルに伝える投稿が毎日のように流れてきます。
Instagramでは完成した構造物や、現場の“映え”を切り取った写真たち。
YouTubeでは土木の解説動画があり、TikTokでは若手職員が軽やかに仕事の魅力を伝えている。
気づけば、SNSで土木の魅力を伝える仲間がめちゃくちゃ増えたんです。
これは本当に、心強いことです。
10年以上前、聞こえてくる声は土木の批判ばかり。そんな声じゃなく、土木ってカッコいい、すごいって思ってもらえるようにがんばったSNS。
当時から江口組だけいくらがんばっても、広がりは遅いなと感じていました。
江口組だけでは、どれだけ頑張っても「小さな声」でしかありません。
もっと土木業界全体で発信して欲しいとずっと願っていました。
そして、今その夢が叶ったように思います。
これだけ多くの会社や人たちが同じように発信してくれるようになり、土木の魅力が伝わるスピードと広がりは、もう“江口組だけ”では測れない規模になっているように思います。
正直、感動すら覚えます。発信を続けてよかったと、心の底から思える瞬間です。
発信は、人をつなぐ。想いを燃やす
そしてもうひとつ嬉しいのは、他の土木会社の皆さんの発信に、私自身が刺激をもらっているということです。
「こんな伝え方があるのか」
「この視点、勉強になるな」
「自分ももっとやってみたい」
そんなふうに、スマホ越しに仲間たちから刺激を受けている自分がいます。
発信は、ただ“届ける”ものではなく、“受け取る”ことで自分のモチベーションを上げるものなんだと気づきました。
それぞれの地域で、それぞれの会社が、それぞれの言葉で。
でも、伝えたい想いは、きっとみんな同じです。
「この仕事は、人の役に立つ」
「この仕事は、未来をつくる」
「この仕事は、かっこいい」
10年前、たった一人で始めた発信。
今では、全国に共鳴する仲間がいて、一緒に土木の未来を変えようとしています。
(勝手に思っています、みなさんすみません)
私はこれからも、伝え続けます。仲間とともに、土木の“かっこよさ”を、もっと多くの人に届けるために。
今日もブログを読んでいただきありがとうございます!
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