メンタル勝負のはずが、心が軽くなる道

12月7日に湘南国際マラソン、無事にゴールしました。

この大会の特徴は、42.195kmをほぼ同じ道を往復するというシンプルな構成。

普通なら、同じ道の折り返しのコースは景色が変わらない分だけメンタルが削られてしまいます。

「ここからまた戻るのか…」と感じるランナーも多いコース。

湘南国際は“メンタル勝負”と言われたりするそうですが、この日に走った42.195kmで不思議と飽きる瞬間は一度もありませんでした。

走るほどに気持ちが軽くなり、むしろ心地よいリズムで前へ進むことができたのです。

その理由は、湘南にしかない“あのロケーション”でした。

胸を震わせた“湘南の景色”と“人の温かさ”

今回ほど「走れることが幸せだ」と思えた大会はありません。

まず、サザンオールスターズの聖地を走った瞬間。

桑田さんの故郷である茅ヶ崎、そしてサザンビーチのすぐ横を走るコース。

あの街に流れている“サザンの空気”の中で走れるのは、ファンとしてたまらない感動です。

目に映る街並み、聞こえてくる海風の音さえ、どこか歌詞の一部のように感じられました。

何より2年前に行われたサザンの茅ヶ崎ライブの会場のすぐ横を走った時は、あの時の景色が蘇ってきました。

続いて、箱根駅伝の名所を走り抜ける場面。

テレビで何度も見てきたあの道を、自分の足で刻んでいる。

その実感が、身体の奥にぐっと響きました。

そして何より、突然視界に飛び込んできた富士山。

青い空。穏やかな青の海。
そしてその向こうに堂々とそびえる富士山。

その迫力は、ただ“きれい”という言葉では足りません。

心が震えた、という表現が一番しっくりきます。

その体感をしたのは折り返し地点を過ぎた時、体の疲れが見え出したその時でした。

完璧なタイミングで富士山が姿を見せてくれるとは…。

あの瞬間は間違いなく、今回のハイライトでした。

さらに、沿道の応援も素晴らしかった。

手を振ってくれる子どもたち、「ナイスラン!」と声をかけてくれる地元の方々、
疲れが吹き飛ぶようなエールの数々。

そして、コースを支えてくださったボランティアの皆さん。

笑顔で渡してくれる給水、丁寧な誘導、励ましの言葉。

どれだけ勇気づけられたことか。

走っているのは自分なのに、
「一人で走っているわけじゃない」と深く感じられる時間でした。

走れることへの感謝と、次の挑戦へ

42.195km。
長い道のりのようで、終わってみるとあっという間でした。

走りながらふと思うことがあります。

こうして走れるのは、
健康な体があって、
応援してくれる仲間がいて、
挑戦を許してくれる環境があって、
そして、日々の積み重ねがあるからだということ。

決して当たり前ではありません。

湘南の景色の中で、改めてその“ありがたさ”を感じました。

今回の完走は、ただの記録ではなく、
「また次に挑戦したい」と思わせてくれる大切な経験になりました。

ランニングも仕事も同じで、
挑戦することでしか見えない景色があります。

そして次は、どんな景色が見られるのか。

どんな成長が待っているのか。

走れることに、心から感謝。

また次の挑戦に向けて、一歩ずつ積み重ねていきます。

 

今日もブログを読んでいただきありがとうございました!

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