理念は「言葉」ではなく「物語」
「経営理念って、何のためにあるんですか?」
時々、そんな質問を受けることがあります。
理念は額縁に入れて飾るための言葉ではありません。
また、会社案内に載せるためだけのものでもありません。
私にとって経営理念とは、会社が歩んできた歴史そのものであり、
そしてこれから向かう未来への道しるべです。
江口組は1921年の創業から、100年以上にわたり地域とともに歩んできました。
時代が変わり、仕事の内容や環境は大きく変化しました。
それでも変わらず大切にしてきたものがあります。
それが、江口組の経営理念
「和の力で輝く心が、みんなの笑顔と有難うを創造する」 という想いです。
この理念は、過去と未来をつなぐ“橋”のような存在だと、私は思っています。
父から仲間へ、仲間から次の世代へ
私は父から江口組を引き継ぎました。
父が大切にしていたのは、売上や規模の大きさよりも、
「人としてどうあるか」「地域にどう向き合うか」という姿勢でした。
現場で汗を流し、地域の人の声に耳を傾け、
仲間と力を合わせて仕事をやり遂げる。
決して派手ではありませんが、誠実で、まっすぐな経営でした。
その想いは、言葉にしなくても、背中から伝わってきました。
そして私は、その背中を見ながら、仲間とともに江口組を歩んできました。
嬉しいことも、苦しいことも、仲間と一緒に乗り越えてきた時間。
その積み重ねが、今の江口組をつくっています。
経営理念は、私一人のものではありません。
父から受け継ぎ、仲間と磨き上げてきた共有の価値観です。
だからこそ、理念は「守るもの」であると同時に、
「育てていくもの」だと感じています。
未来へ渡す橋として、理念を生きる
この先、江口組は次の世代へとバトンを渡す時が来るでしょう。
時代はさらに変わり、価値観も多様化していくでしょう。
そんな中でも、理念があることで、私たちは迷わずにいられます。
判断に迷ったとき、
困難に直面したとき、
理念に立ち返れば、進むべき方向が見えてくる。
理念は、過去の想いを未来へ届ける橋です。
そして、その橋を実際に渡るのは、今を生きる私たち一人ひとりです。
理念を「語る」だけでなく、「生きる」こと。
日々の仕事の中で体現し、次の世代へ自然と手渡していくこと。
それが、経営者としての私の役割だと思っています。
江口組はこれからも、
和の力を大切にし、
輝く心を育て、
地域の笑顔と「ありがとう」を創り続けていきます。
理念という橋を、未来へしっかりと渡すために。