理念と利益の調和
昨年の暮れになりますが、会社で僕が講師となって中堅社員向けの研修を開催しました。
この研修で、経営の本質を考えるきっかけとして渋沢栄一の「論語と算盤」をみんなに紹介しました。
「論語」とは理念を、「算盤」とは利益を表し、理念と利益は一見すると相反する要素に思えます。
しかし、この二つはどちらとも経営において欠かせない要素であり、その調和が大切であることを社員に伝えました。
現代の経営において、こうした相反するものを両方大事にする考え方はとても重要だと考えます。
相反する要素のバランス感覚
経営にはさまざまな相反する考え方が存在します。
例えば、短期的利益と長期的成長、効率性と創造性、個の力とチームの力、伝統と革新などです。
これらの要素はどちらか一方に偏るのではなく、両立させることが求められます。
そのため、どちらが大事かを選ぶことは難しく、「どっちも大事です」という答えに行き着くことが多いのです。
このような状況では、バランス感覚を持つことが経営者やリーダーにとって重要なスキルとなります。
バランス感覚を持つためには、既存の枠組みにとらわれない柔軟な思考が必要です。
これまでの成功体験や既成概念に固執していては、新たな価値を生み出すことはできません。
特に変化の激しい現代において、過去のやり方だけでは通用しないことが増えています。
そのため、既存の殻を破り、新しい方法やアイデアにチャレンジすることが、バランス感覚を育む大切な要素となります。
チャレンジがもたらす未来
バランス感覚を持つ経営を実現するためには、変化を恐れずに新しい挑戦を続けることが不可欠です。
江口組では、理念と利益の調和だけでなく、組織の各要素においても相反する価値の両立を目指しています。
例えば、伝統を守りながらも革新を追求し、チームの力を強化しながら個の成長も促進することを心掛けています。
こうした取り組みは、社員一人ひとりが持つ可能性を最大限に引き出し、組織全体の成長を後押しします。
また、相反する価値をバランス良く取り入れることで、企業としての持続可能性と競争力を高めることができます。
現代の経営において、理念と利益の調和はもちろん、あらゆる場面でバランス感覚が求められます。
そして、そのバランス感覚を養うためには、過去の枠組みを超えた新しいチャレンジが必要です。
相反する要素が共存することで生まれるシナジーが、これからの組織や社会にとっての価値を創造していくのです。
江口組としては、相反する価値を大切にし、変化を受け入れながら、次なるステージへの挑戦を続けていきます。
理念と利益、伝統と革新、個とチーム—その全てを調和させながら、未来を切り開いていきたいと思います!
2025年の江口組を楽しみにしていてください!
今日もブログを読んでいただきありがとうございます!
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