工期直前に突きつけられた現実
若い頃のことです。
あの時の冷や汗、鼓動の速さ、体が一気に熱くなるような感覚は、今でも鮮明に覚えています。
工期が間近に迫ったある日、図面の確認ミスが発覚しました。
気づいた瞬間、頭が真っ白になりました。
「どうしよう」「間に合わないかもしれない」
焦りと不安が一度に押し寄せてきました。
本当はもっと早く気づくべき部分でした。
でも、若かった当時の私は、“自分だけで何とかしよう”という気持ちがどこかにありました。
報告も相談も先送りにし、確認も甘かった。
その結果、工期直前の発覚という最悪のタイミングにしてしまったのです。
ミスはミスそのものよりも、“気づくのが遅れたこと”の方が大きな問題になります。
あの日、私はそれを痛感しました。
逃げずに向き合うことで見えた“信頼”の本質
ミスに気づいた瞬間、私は逃げたい気持ちでいっぱいでした。
でも、逃げても状況は変わらない。
勇気を振り絞り、先輩と協力会社に頭を下げました。
「すみません。図面に確認漏れがありました。」
「お願いです、力を貸してください。」
情けなかった。
悔しかった。
そして、申し訳なさで胸がいっぱいでした。
しかし、その時の先輩や協力業者さんの対応は本当に温かいものでした。
「よし、何とかするぞ」
「間に合うように段取りを変えよう」
「次は早めに言えよ」
そう言って、一緒に進めてくれたのです。
その姿に胸が熱くなりました。
“現場は一人ではない”。
“支えてくれる仲間がいる”。
その当たり前のことを、あの日ほど強く感じた日はありません。
同時に、もっと強烈に感じたことがあります。
「報連相の遅れは、信頼の遅れになる」
ミスが起きたこと以上に、遅れた報告が現場を混乱させ、周りの信頼を揺るがすのです。
逆に、早めの確認と相談は、信頼を築く最もシンプルで確実な方法です。
あの日の現場で私は、それを体の芯まで叩き込まれました。
失敗が教えてくれた“報連相”という技術
その日以来、私は“早めの報連相”を徹底しています。
少しでも気になることがあれば、すぐ相談する。
判断に迷うなら、すぐ共有する。
確認に不安があれば、必ず先輩に見てもらう。
報連相は、単なるビジネス用語ではありません。
現場では、“命を守る技術”であり、“信頼をつなぐ架け橋”です。
江口組の現場がスムーズに進むのは、一人ひとりがこの「早めの一言」を大切にしているからです。
・わからないことを放置しない
・小さな違和感を流さない
・ミスを隠さず共有する
・仲間を信頼し、仲間に頼る
この積み重ねが、現場の安全と品質を守り、江口組の信頼を支えてくれています。
あの日の失敗は、決して誇れる経験ではありません。
でも、その経験があったからこそ、今の自分があります。
私の大切な教訓です。
「報連相の遅れは、信頼の遅れ」
この言葉は、あの日の現場で胸に刻みました。
そしてこれからも、仲間には伝え続けたい。
失敗を責めるのではなく、
“どうすればもっと早く気づけるか、もっと良い現場になるか”
一緒に考える会社でありたいと思います。
今日もブログを読んでいただきありがとうございます!
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