映像から小説へ。東野圭吾との出会い

「読書、されますか?」と聞かれたら、「はい、します」と答えます。

でも、その“読書好き”を加速させてくれた作家がいるとしたら、僕の場合は、間違いなく東野圭吾さんです。

もともとは、映像化された作品を観るのがきっかけでした。

ガリレオシリーズ。福山雅治さん演じる湯川学というちょっと風変わりな物理学者と、柴咲コウさんの刑事のコンビ。

ドラマのテンポ感やロジカルな展開が面白くて、観ているうちに自然と「原作も読んでみたいな」と思うようになりました。

そして、原作を手に取った瞬間、そこには映像では描ききれない、“行間に流れる思考と感情”がありました。

一気に引き込まれ、それ以来、東野圭吾作品にのめり込むようになったんです。

ガリレオシリーズと『白夜行』に見る、人間の奥深さ

東野圭吾のすごいところは、ジャンルを超えて“人間”を描いていることだと思います。

最初は、ガリレオシリーズのような理系ミステリーが好きでした。

科学的なトリックや論理的な展開がスカッと気持ちよく、「なるほど、そうくるか!」と感心しながらページをめくる感覚がたまらなかった。

でも、読み進めていくうちに、ただの謎解きでは終わらない作品が増えていることに気づきます。

たとえば『沈黙のパレード』

この作品では、事件の背景に家族の絆や葛藤が描かれ、「正しさとは何か」「赦しとは何か」という深いテーマに触れることになります。

そして、僕の中で特別な一冊といえばやはり『白夜行』。

犯人と被害者の関係を超えた“共依存”とも言える関係性。

善悪では語れない人間の業と切なさ。

読後、しばらく言葉が出ませんでした。

続編とも言える『幻夜』も、また違った視点で人間の闇と希望を描いていて、東野作品の持つ人の奥深さに改めて惹かれたのを覚えています。

物語を読むということ。心の中の気づきに出会う時間

東野圭吾さんの作品を通じて思うのは、物語とは、他人の人生を通じて自分を知る手段だということです。

僕たちは普段、仕事や日常の中で正解や効率を求めがちです。

でも、小説の中では、正解のない問いや、答えの見えない人間関係と向き合うことになります。

たとえば

「もし自分がこの登場人物の立場だったら?」
「なぜこの人は、こんな選択をしたのか?」
「自分だったら、どこで踏みとどまれただろう?」

そんなふうに、登場人物の感情や選択に自分を重ねながら読むことで、自分という人間の輪郭が少しずつ見えてくる気がします。

仕事をしていても、人と接していても、ふとした瞬間に「この人、あの小説の登場人物に似てるな」と思うこともあるし、「あの物語で感じたこと、今の状況に重なるかもしれない」とヒントを得ることもあります。

つまり、物語を読むことは、自分の人生の深さを増やす行為なのだと思います。

小説を読む時間は、日々の忙しさを離れて「自分自身を整える時間」でもあります。

そして、物語の中で誰かの人生に寄り添うことで、リアルな世界でも誰かに優しくなれたり、自分を振り返ることができる。

これからも、そういう時間を大切にしていきたいと思います。

 

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