年齢の壁に悩む、新人監督たちへ
江口組では毎月1回、新入社員向けのフォロー研修を実施しています。
今回のテーマは、「工事現場で年上の作業員さんとのコミュニケーションの取り方」。
ちょっと砕いて言えば、“お父さんやおじいちゃん世代と、どううまくやっていくか”という内容です。
年齢も経験も自分より圧倒的に上の職人さんたちに対して、どう声をかければいいのか。
どう接すれば関係性を築けるのか。新入社員3人からは、
「自分に経験がないから言いづらい」
「相手が年上すぎて緊張する」
「忙しそうでタイミングがわからない」
といった不安があがりました。
3人だけじゃなく、誰もが抱える悩みだと思います。実際に新入社員として現場に立った自分もそうでした・・・
しかし、彼らはすでに“現場監督”です。
役職や経験年数に関係なく、「伝えるべきことを、きちんと伝える」ことが求められる時があります。
年上の作業員さんと信頼を築く「3つのコツ」
そこで今回の研修では、現場で役立つ3つの具体的なコツを伝えました。
① 「お願い上手」になる
命令ではなく、協力をお願いするスタンスが大切です。
「〜してください」よりも、「〜していただけると助かります」と伝えるだけで、相手の受け取り方は大きく変わります。
お願い上手は、現場の空気を柔らかくする潤滑油です。
② 相談を通じて、信頼関係を築く
年上の方には、頼ることも大切です。
「こういう場合、どうされていますか?」と相談することで、相手は「頼られている」と感じ、自然と心の距離が縮まります。
現場の“知恵袋”を活用する姿勢が、結果的に信頼をつくります。
③ 教えを乞う姿勢が成長を促す
「まだまだ学ばせてください」という謙虚な姿勢が、自分自身の成長にもつながります。
分からないことを素直に聞ける人は、どんどん吸収し、成長していけます。
逆に、分からないのに分かったふりをしてしまうと、トラブルのもとにもなりかねません。
この3つを意識して、日々の現場で実践していくこと。
それが、若手監督としての“信頼力”を育てていく第一歩です。
信頼の先に見える、現場の未来
今回の研修を通じて、3人の新入社員は少しずつ“現場監督の顔”になってきました。
最初は遠慮や不安が前面に出ていた彼らも、ロールプレイの中で少しずつ自信をつけ、話し方や姿勢が変わっていくのがわかります。
教えた3つのコツをその場で体感し、学びを自分のものにしていく姿に、こちらも頼もしさを感じました。
現場は“人”で成り立っています。
そして、人と人との信頼が、すべての基盤になります。
新入社員が年上の職人さんに敬意を持ち、謙虚に教わり、相談しながら成長していく姿勢は、現場全体を明るく前向きにしてくれます。
来月の研修では、どんな成長が見られるのか。
彼らが実践を通じて、どんな気づきを得てくるのか。
今から楽しみでなりません。
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