経営者の集まり、どこにいっても「人が足りない、いない」という声が聞こえてきます。

まさしく新卒の求人倍率を見ると、驚くべき数字が毎年出てきます。

そして最近よく目にするのが、大手企業の初任給の大幅アップ!

そんななか、中小企業の採用活動について考えてみました。

求人倍率が高騰する中での中小企業の挑戦

2025年卒の就職市場は空前の売り手市場となり、企業間の採用競争が激化していました。

特に建設業界では、求人倍率が約10倍という高い数字を維持しており、現場技術者や現場監督といった専門職の確保が大きな課題です。

最近のニュースを見ると、大手企業は初任給の増額や福利厚生の充実を次々に打ち出し、学生たちの注目を集めています。

一方、中小企業にとっては、この動きに追随することが難しく、採用活動においてさらなる工夫が求められる状況です。

僕が大学生の頃は、就職氷河期。当時の厳しい競争を思い出すと、現在の学生たちが複数の企業から選択できる状況は驚きでしかありません。

それと同時に、採用活動の在り方が大きく変わったことを痛感しています。

中小企業として、どのように学生たちに自社を選んでもらうのか。採用活動の難しさと向き合う日々が続いています。

中小企業が打つべき採用戦略とは?

中小企業が大手企業と対等に戦うためには、「給与以外の魅力」を伝えることが鍵です。

ここで大手と勝負することはできません。

江口組ではこれまでも「独自化」を掲げ、他社とは一味違う姿を情報発信してきました。

この方向性を採用活動にも反映し、次のような取り組みを進めようと考えています。

まずは、学生目線での情報発信です。

特に建設業界の現場監督には「責任が重い」「働きづらそう」といったネガティブなイメージが根強いことを課題と捉えています。

そこで、現場監督としてのやりがいや、地域に貢献する仕事の意義を動画やSNSを通じて具体的に伝えることに力を入れています。

また、社員たちの声やエピソードを発信することで、リアルな魅力を学生に届けています。

さらに、キャリア形成のサポート体制を明確にすることも重要です。

江口組では、未経験者でも一人前の技術者に育てる教育システムを整備しています。

このような仕組みを活用し、「入社後に成長できる会社」であることを訴求しています。

また、社員一人ひとりが成長実感を持てる環境づくりを進める中で、「仕事を通じた自己実現」を強調しています。

福利厚生や働き方改革も見逃せないポイントです。

大手企業のように大規模な制度を導入するのは難しいですが、地元企業として社員同士の絆やアットホームな職場環境を大切にしています。

また、残業を効率化しながらも、適切な労働環境の中で成長を支える仕組みづくりを進めています。

採用活動の未来を見据えて

江口組の採用活動において、何よりも大切にしているのは「人を育てる」という視点です。

採用活動を採用のみに重点を置くのではなく、育成ということも考え「採用×育成」を大切にしています。

単に人材を採用するのではなく、入社後にその人が輝ける環境を提供することで、長期的に会社の成長へつなげる取り組みを続けています。

大手企業との採用競争は確かに厳しいものがありますが、中小企業ならではの強みを活かし、学生たちに「この会社で働きたい」と思ってもらえるような魅力的な企業を目指していきます。

中小企業としての厳しい現実を受け入れながらも、それを乗り越えるためのアイデアと行動が未来を切り拓く鍵になると信じています。

就職市場がどのように変化しても、「人を大切にする」という私たちの姿勢は変わりません。

これからも、学生たちに江口組の魅力を伝え、「選ばれる企業」へと進化していきたいと考えています。

 

今日もブログを読んでいただきありがとうございます!

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