僕が現場で戸惑った日
25年前のことです。
僕が大学で土木を学び、初めて工事現場に配属されたときのこと。
自信満々だったのも束の間、そこには知らない言葉が飛び交い、読めない漢字、意味がわからない用語、そして何より「聞くのがちょっと恥ずかしい」という空気がありました。
「“うわば”って上端って書くのか」
「“ネコ持ってきて”って、動物のことじゃないの!?」
そんな体験を、今でも鮮明に覚えています。
土木を楽しく学ぶ「土木Q」
その経験からずっと思ってきました。
「土木を知らない人にもわかるように伝えたい」
「そして、新しく現場に入る若者たちが、少しでも安心できるように」
そんな思いで始めたのが、江口組のYouTubeシリーズ《土木Q》です。
「工事現場で使う『一輪車』は、動物の名前で呼ばれることがある。何の動物?」
「“てんば”ってどんな意味?」
「モンキーって道具のこと?」
こうしたクイズを通じて、土木用語や現場の“あるある”を楽しく学べる内容になっています。
最初は一般の方向けに、土木に興味をもってもらいたくて始めました。
でも、やってみると…「これ、新入社員研修にもめっちゃ使える!」と実感したんです。
ことばの壁を、楽しさで超える
現場に出たばかりの新入社員にとって、一番の壁は「言葉」かもしれません。
知らない言葉、読めない漢字、聞きにくい雰囲気。
でもそれは、誰もが通る道。そして決して恥ずかしいことではありません。
だからこそ、土木Qで学んで欲しい。
笑いながら、クイズに答えながら、「あ、これ現場で聞いたことある!」と記憶に残る。
そんなきっかけが、新入社員の安心と成長につながっていくのだと思います。
今では、研修に取り入れたり、社内クイズ大会をしたり、社員同士で復習しあったりと、江口組の文化としても根付き始めています。
これからも、僕たちは「楽しく学べる現場づくり」を大切にしていきたい。
そして、どんな人でも安心して一歩を踏み出せるように。
土木Qは、その想いを込めた“はじめの一歩”なんです。
今日もブログを読んでいただきありがとうございます!
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