「土木って未来あるの?」

2010年のことだったと思います。

採用活動で出会った学生に、こう言われました。

「土木って、未来あるんですか?」
「親に“土木だけはやめとけ”って言われました」

そのときは本当にショックで仕方がありませんでした。

自分たちが日々一生懸命にやっている土木の仕事が、こんなことを言われるなんて・・・

ちょうどその頃、テレビや新聞では「公共事業はムダ」「土木は悪」みたいな報道ばかりでした。

人の命を守り、街をつくり、地域の未来を支えている仕事なのに、誰もその“価値”を語ってくれない時代でした。

この状況をなんとかしたい、誰も伝えてくれないのだったら、自分たちで伝えるしかない。

そう思って始めたのが、江口組のSNS発信です。

現場の様子や社員の姿、地域との関わり。

土木の素晴らしさを少しでも伝えたくて、夢中で投稿していました。

「発信することが怖くなった」

ところが現実は甘くありませんでした。

「公共工事の現場をSNSに載せていいのか?」
「非常識だ!」
「何を考えているんだ!」

僕のところに届くのは、批判や否定の声ばかり。

業界の中からも「ちゃんと公共工事を理解してるのか」と責められ、あるときにはPDFで何十枚ものガイドラインが送りつけられてきたこともありました。

正直、心が折れました。

「自分は間違っていたのか?」
そう思って、SNSを開くことさえ怖くなってしまった。

投稿を止めてしまった時期もあります。

あれほど「伝えたい」と思っていた気持ちが、いつの間にか“批判されないため”のものに変わっていたんです。

そう悩んでいた時に相談したのがエクスペリエンスマーケティングの藤村先生です

藤村正宏先生の言葉に救われました

誰に土木の魅力を伝えたいの?
批判してくる人に届けたいわけじゃないでしょ。
それなら、本当に届けたい人に届けなくちゃいけない。
批判の声は、無視すればいい

この言葉で、悩んでいた心のもやもやがどこかへ飛んでいってしまいました。

ああ、そうだ。
自分は“怒られない発信”がしたかったんじゃない。
土木って、かっこいい仕事だよって、伝えたかったんだ

「その言葉を信じて10年、そして今」

そこから、もう一度SNSに向かいました。
批判を気にせず、「伝えたいことを、伝えたい人に届けよう」と決めました!

すると、不思議なことが起こったんです!
あれほど届いていた批判の声は、いつの間にか聞こえなくなったのです。

代わりに届いたのは、こんな声でした。

「江口組の投稿、見てると元気が出ます」
「土木って、かっこいい仕事なんですね」
「この会社で働いてみたいと思いました」

高校生が応募してきてくれたり、地域の方が現場に声をかけてくれたり。
社員たちが自分の仕事に誇りを持ち始めたり。

その言葉を信じて、10年以上発信を続けてきた結果が、今です。

SNSを使って伝えてきたのは、仕事の内容だけではありません。

土木の誇り、仲間の想い、地域への感謝、そして江口組の姿勢です。

誰も言ってくれないなら、自分が言おうと思った。

それだけだったけれど、信じて続けてきたら、ちゃんと届いていた。

これからも、江口組は伝え続けます。

土木の仕事は、未来をつくる、最高にかっこいい仕事です!!

 

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