江口組のグループ会社であるクリエイション江口では、工場の機械汚れを落とすドライアイス洗浄という事業を行なっています。
今日はそのドライアイス洗浄についてのブログです。
出会いは21年前、ひとつの“気づき”から始まった
今から21年前のこと。
今は亡き江口会長は、「ドライアイス洗浄」という新しい技術があることを耳にしました。
まだ全国的にも珍しかったその技術に強く関心を持った会長は、すぐに樹下社長を誘い、実際に現場へ視察に向かいます。
そこで目にしたのは、ドライアイス(固体二酸化炭素)を高圧で吹き付け、汚れや油、塗装をきれいに落とす光景。
水も薬品も使わず、洗浄後は二酸化炭素が気化して跡が残らない。
環境にも人にも優しいその技術を見た瞬間、会長の心に確信が生まれました。
「これはお客様が喜ぶ」
「この技術を小松のまちで広めたい」
その日、ドライアイス洗浄という新たな挑戦が決まりました。
利益よりも“お客様の笑顔”を選んだ決断
当時、建設業界では新しいことに挑戦するよりも、安定した仕事を続ける方が安全とされる風潮がありました。
それでも会長は迷いませんでした。
「お客様が喜ぶことをやろう」
その言葉に、樹下社長をはじめ多くの社員が共感し、技術導入の準備が始まります。
しかし、最初から順風満帆というわけではありませんでした。
ドライアイス洗浄は特殊な設備が必要で、作業方法も従来のやり方とはまったく違う。
「本当にニーズがあるのか?」という不安の声もありました。
それでも会長は、現場で困っているお客様の姿を思い浮かべていました。
「機械の油汚れが落ちなくて困っている」
「食品工場で水を使えず衛生管理に苦労している」
そんな声に応えられるのが、この技術だと信じていたのです。
やがて導入後、お客様から「すごく助かった」「もっと早く知りたかった」と感謝の声が届くようになりました。
その瞬間、会長の決断が正しかったことを、社員全員が実感しました。
21年の時を経て、今も受け継がれる“原点”
あれから21年。
今ではクリエイション江口のドライアイス洗浄は、北陸地域を中心に全国各地から多くの企業様から信頼をいただくまでになりました。
機械設備の油汚れ、食品工場の衛生洗浄、塗装やコンクリートの剥離
さまざまな分野で活用が広がり、現場ごとに最適な提案を行う「提案型洗浄サービス」へと進化しています。
しかし、その根っこにあるのは、21年前から変わらないたったひとつの想いです。
「お客様に喜ばれることをやろう」
この言葉こそ、クリエイション江口の原点であり、すべての行動指針の中心。
技術は時代とともに進化しても、想いは変わらない。
だからこそ、私たちはこれからも“喜ばれること”を探し続け、挑戦を続けていきます。
ドライアイス洗浄という一つの技術が生まれた背景には、
「人の役に立ちたい」という強い志がありました。
その志が今も息づいていることこそ、クリエイション江口の誇りです。
ドライアイス洗浄は単なる清掃技術ではありません。
それは、「誰かの困りごとを解決したい」という想いが形になったもの。
そして、その想いを信じて行動した会長の決断が、今のクリエイション江口を支えています。
私たちはこれからも、あの日の原点を胸に、
“お客様の笑顔”と“ありがとう”を創造し続けます。