ネオンの海に溺れる

飛行機の窓から眼下に広がる、砂漠の中のオアシス、ラスベガス。

そのきらめくネオンの海は、まるで宝石箱をひっくり返したような美しさだった。

でも、足を踏み入れた瞬間、その美しさの裏に、想像を超える「無駄」が隠されていることに気づいた。

ホテルのエントランスをくぐれば、そこはまるで別世界。

ニューヨークの街並みが再現され、ピラミッドがそびえ立ち、ヴェネツィアの運河が流れている。

どれもこれも、信じられないほどのスケールで、まるで映画のセットに入り込んだような錯覚に陥る。

「ここまでやる必要ある?」

正直、そう思わずにはいられなかった。

これだけの規模のものを維持するのに、一体どれだけの費用がかかっているのだろう。

電気代は月数千万円とも聞く。日本人の感覚からすれば、あまりに無駄遣いだ。

球体アリーナが語るもの

そんな僕の心に、さらに大きな衝撃を与えたのが、球体のアリーナ「スフィア」だった。

外壁全体が巨大なLEDスクリーンで覆われ、様々な映像が映し出される。

その圧倒的な存在感に、言葉を失った。

球体アリーナの中に入ると、そこはさらに驚きの空間だった。

最新の音響設備と映像技術が駆使され、まるで宇宙空間にいるような感覚に陥る。

アーティストのライブパフォーマンスは、これまで経験したことのないような没入感で、観客を魅了していた。

この球体アリーナも、莫大な費用がかかっている。

だが、その「無駄」とも思える投資が、新たなエンターテインメントの形を生み出し、多くの人々を惹きつけている。

余裕が育む挑戦心

ラスベガスで感じた「無駄」は、決して単なる無駄遣いではなかった。

それは、新しいことに挑戦し、新たな価値を創造するための「余裕」の表れだったのだ。

日本人は、真面目で勤勉な国民性として知られている。

だが、その一方で、失敗を恐れ、無駄を省くことに汲々としがちだ。

その結果、新しいことに挑戦する意欲が阻害され、停滞を招いているのではないだろうか。

ラスベガスで感じた「無駄」の力は、私に大きな気づきを与えてくれた。

余裕を持つことこそが、新しいことに挑戦し、新たな価値を創造するための原動力となるのだ。

江口組も、ラスベガスのような「余裕」を持った企業でありたい。

失敗を恐れず、新しいことに挑戦し、社会に貢献できる企業を目指したい。

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