地域から届いた一本の電話
「梯川の工事について授業をお願いしたい」
そんな一本の電話を、小学校の先生からいただきました。
地元の学校からこのような依頼を受けるのは、本当に嬉しいことです。
私たち江口組が行っている工事が、地域の子どもたちにとって“身近な学びの題材”になる。
それは、土木の仕事が地域の暮らしの中で生きている証拠でもあります。
梯川(かけはしがわ)は、この小松のまちにとって欠かせない存在です。
時には穏やかに、時には大雨によって氾濫の危険をもたらす川。
私たちはこの川と向き合いながら、堤防や護岸を整備し、まちの安全を守っています。
そんな現場の仕事を、子どもたちに分かりやすく伝える授業。
それは、技術を説明するだけでなく、「まちを守るとはどういうことか」「働くとはどういうことか」を伝える時間でもあります。
伝えるのは“技術”よりも“心”
授業で話す内容を考えるとき、いつも思うのは
「子どもたちに何を感じてもらいたいか」ということです。
もちろん、堤防の高さや構造の仕組み、工事の工程などを説明することも大切です。
でもそれ以上に伝えたいのは「この仕事に込められた想い」です。
土木の仕事は、ただモノをつくる仕事ではありません。
川を整え、道路をつくり、橋を架けることで、そこに住む人たちの「安心」や「笑顔」を守る仕事です。
その背景には、数え切れないほどの努力や、見えないところで支え合う仲間の存在があります。
だからこそ、授業ではこんな言葉を子どもたちに伝えたいのです。
「この川が安全なのは、たくさんの人が見えないところで頑張ってくれているからなんだよ」
そしてもうひとつ、こうも伝えたい。
「みんなが大人になったとき、誰かの役に立つ仕事ができたら最高だよ」
現場の写真や動画を見せながら話すと、子どもたちは目を輝かせて聞いてくれます。
小さな手を挙げて、「その機械はどうやって動くの?」「川の中って怖くないの?」と質問してくれる。
その好奇心が、何よりの“希望の種”です。
未来の担い手へ、バトンをつなぐ
今回の授業依頼をいただいて、改めて感じたことがあります。
それは「地域に支えられているからこそ、私たちは今ここにいる」ということ。
江口組の仕事は、まちの人々の理解と協力なしには成り立ちません。
工事でご不便をおかけすることもありますが、
地域の方々が「いつもありがとう」「江口組さんがやってくれて安心」と声をかけてくださることで、私たちは支えられています。
だからこそ、今度は私たちの番です。
地域に恩返しをするために、未来を担う子どもたちへ“土木の魅力”を伝える。
それが、私たちにできる「地域貢献」だと思っています。
授業を通して、「土木ってかっこいい」「自分も将来やってみたい」と思ってくれる子が一人でも生まれたら、それだけでこの活動の意味があります。
土木は、地域の命を守り、未来をつくる仕事です。
そして、その未来を担うのは、これから育っていく子どもたち。
私たちはこれからも、現場で働く背中を通して、
「働くって楽しい」「土木ってすごい」
そんなメッセージを、まっすぐに伝えていきます。
地域に育てられ、地域に支えられてきた江口組。
今度は、地域の子どもたちに“伝える”番です。
梯川の授業を通して、未来へバトンをつなぐその瞬間。
そこには、土木の本当の魅力“人の想いで地域を守る力”が込められています。
今日もブログを読んでいただきありがとうございます!
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