心に残る安西先生の言葉
『スラムダンク』は、多くの人の心に残る名作バスケットボール漫画です。
その中でも特に有名な言葉があります。
「諦めたらそこで試合終了ですよ」
安西先生が放ったこの一言は、作品の枠を超えて多くの人々に勇気を与えてきました。私も例外ではありません。
この言葉を耳にするたびに、自分自身の人生や仕事において「まだやれることはある」「ここで踏ん張らなければならない」と自らを奮い立たせてきました。
現場でも経営でも、結局のところ「最後まで諦めない姿勢」が結果を大きく変えるのだと、私は強く信じています。
現場で学んだ「諦めない姿勢」
土木の現場は、計画どおりに進むことの方が少ないと言ってもいいかもしれません。
天候の急変、地盤の予想外の状態、資材の遅延や突発的なトラブル・・・
そのたびに計画を練り直し、作業を調整しなければなりません。
「もう無理だ」と思いたくなる瞬間もあります。
しかし、そこで諦めてしまったら本当に試合終了です。
職人や技術者が知恵を出し合い、工夫を凝らし、なんとか乗り越えようとするからこそ、新しい解決策が生まれ、困難を切り抜けることができるのです。
実際、過去の現場でも「もう完成は無理かもしれない」と感じたプロジェクトがありました。
けれど、社員全員が最後まで諦めずに挑み続けた結果、無事に完成させることができました。
完成の瞬間に味わった達成感は、今でも忘れられません。
そのとき改めて実感しました。
「諦めなければ、結果は変わる」と。
経営における「諦めない心」
経営もまた、試合の連続です。
景気の波、業界の変化、人材不足、予期せぬ社会情勢の影響。
難題は次々に訪れます。そんな中で「もう無理だ」と諦めてしまえば、企業の成長も挑戦も止まってしまいます。
私は社長として、「諦めない心」を常に大事にしています。
うまくいかない時も、「まだできることはある」「解決の道は必ずある」と信じて動き続ける。
その姿勢を社員に示すことこそが、リーダーの役割だと考えています。
もちろん、ただ根性で突き進むのではなく、冷静に状況を分析し、柔軟に戦略を変える必要もあります。
それでも、「挑戦をやめないこと」が、未来を切り拓く唯一の方法なのです。
『スラムダンク』の安西先生の言葉は、スポーツの世界だけでなく、現場でも経営でも生きる真理です。
「諦めたらそこで試合終了ですよ」
この言葉を胸に、江口組はこれからも挑み続けていきます。
試合終了の笛は、誰でもなく自分自身が吹くもの。
だからこそ、私たちは最後の一秒まで「勝負」を続けていきたいと思います。