久しぶりの輪島が教えてくれた“現実”
久しぶりに能登・輪島を訪れました。
昨年の地震と豪雨から、被災された地域が今どんな日々を過ごしておられるか、
現場の空気を肌で感じたいという想いからの訪問してきました。
のと里山海道は能登までつながっていますが、七尾を過ぎたあたりから、車窓に広がる風景には、災害前とは違う光景がありました。
あちらこちらで進む道路の復旧・復興工事。
通れるようになったけど、運転しやすい道とは言い難い。
復興工事の真っ只中でした。
この日は土曜で現場は休工でしたが、重機やバリケードが能登への道にずらっと並び、土木の皆さんが頑張っている様子が伝わってきます。
土木の力を強く感じる道でもありました。
しかし、輪島に着くと、心が締めつけられるような風景もありました。
倒壊したままの家屋。
崩れた道路。
仮設住宅の並ぶ一角。
まだまだ、時間が必要なのだという現実を目の当たりにしました。
工事の音の向こうにある、“まだまだ”という実感
一見すると、街は少しずつ動き出しているように見えます。
でも、そこに立ってみて、はじめてわかる空気があります。
「まだまだだな……」
現場では確かに工事が進んでいます。
インフラも少しずつ戻ってきています。
けれど、人々の暮らしはまだ完全には戻っていません。
それでも、現場の方々は復興のために精一杯がんばっています。
工事車両は石川県だけじゃなく、県外ナンバーの車を数多く見ました。
ひとりひとりの仕事が、未来をつくる礎になっている。
その仕事に、頭が下がる思いでした。
そして自分自身の中から湧き上がるものを感じずにはいられませんでした。
それは、「自分にできることは何か?」という問いです。
想いをかたちに。今、自分にできることを探しながら
能登への道中も。
輪島の町を歩いているときも。
帰りの道すがらも。
「自分には何ができるだろうか?」
「会社として、地域にどう向き合えるのか?」
「この想いを、どう行動につなげるのか?」
ずっと心の中で問い続けていました。
江口組の社長として、そして一人の石川県民として、
この能登の復興に、もっと関わっていきたいと思っています。
すぐにできることは小さなことかもしれません。
でも、想いがあるなら、一歩を踏み出すことはできる。
仲間とともに、地域とともに、未来を描いていくことはできる。
がんばろう能登。
がんばろう石川。
この言葉を、自分自身の胸に刻んで、
これからも歩んでいきたいと思います。
輪島の空も海もキレイで、ここは本当に素晴らしい町です。
私たち建設業にできることは、「道を直すこと」だけじゃありません。
希望をつくること。安心を届けること。未来の礎を築くこと。
能登にまた笑顔があふれる日まで。
私たちは、自分の仕事に誇りを持って、進んでいきたいと思います。
今日もブログを読んでいただきありがとうございます!
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がんばろう能登!たくさんの感謝や激励の言葉をいただき感謝です!