理念は“つくる”ものではなく“宿る”もの

「経営理念は、ただの飾りではない」これは、社長としての私の実感です。

世の中には理念がたくさんあります。

でも、どんなに美しい言葉でも、それが自分たちの仕事や生き方とつながっていなければ、意味がありません。

だから私は、江口組の理念を“つくる”のではなく、”宿る言葉”として生み出したいと思いました。

胸を張って掲げられるもの。
社員一人ひとりが日常の中で思い出せるもの。
そして、未来に迷ったとき、背中を押してくれるようなもの。

その想いから、社長になって1年が過ぎようとしていた時のことです。
私は一人合宿を行いました。
コンサルタントの方の力も借りながら、数日間、ただひたすらに“理念と向き合う時間”をつくったのです。

孤独な対話の中で見えた“江口組の根っこ”

その合宿では、どこにも逃げ場がありません。自分自身に問い続けるしかない数日間。

「江口組は、何のために存在しているのか?」
「自分は、社長として何を大切にしたいのか?」
「この会社を、どんな場所にしたいのか?」

何度もノートに書き、何度も消しました。

きれいごとではない。現場で起きている現実と、仲間の表情と、これまでの選択すべてに向き合いながら言葉を探し続けました。

ときには涙が出るような瞬間もありました。
不安、責任、喜び、感謝、後悔・・・あらゆる感情と向き合いながら、ようやく一つの言葉にたどり着いたのです。

それが、
「和の力で輝く心がみんなの笑顔と有難うを創造する」
という、江口組の経営理念です。

この言葉には、私たちのすべてを込めました。
「和の力」:仲間との絆。
「輝く心」:個性を発揮し輝く社員。
「笑顔と有難う」:社会や地域に届けたい価値。

生まれた理念を、仲間とともに育てていく

理念が生まれた瞬間、私はこの言葉を“経営の軸”として大切にしようと心に決めました。

でも、それだけでは終わりません。
本当に大切なのは、この理念をどう“社員と共有し、育てていくか”でした。

私はこの理念を、社員一人ひとりに言葉で、態度で、行動で伝えていくことを始めました。

会議の冒頭で語る。
研修や朝礼で取り上げる。
現場で起きた小さなできごとに、この理念を重ねて話す。

そうやって少しずつ、理念が“会社の空気”になっていくのを感じました。

理念は、最初から“完成品”ではありません。

私が一人で向き合い、生み出したもの。でも、それを“本物”にするのは、仲間の力です。

これからも、社員とともに、理念を育て、磨き続けていきたいと思っています。

「和の力で輝く心がみんなの笑顔と有難うを創造する」

この言葉とともに、江口組はこれからも歩んでいきます。

 

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