中学生が江口組にやってきた

「土木って何をする仕事なんだろう?」

そんな素朴な疑問を胸に、地元の中学生3人が江口組に2日間の職場体験に来てくれました。

少し緊張しながら玄関をくぐってきた彼らの表情には、不安とワクワクが入り混じっていたように見えました。

今回の職場体験で私たちが目指したのは、「土木の本質」にふれてもらうこと。

それは、ただ建物をつくる、道路を直す、ということではありません。

街を守り、支え、人の暮らしを陰から支える“見えないチカラ”としての土木の存在を、自分の目で見て、体で感じてもらうことでした。

体験を通じて見えてきた「土木のチカラ」

現場見学では、完成した道路や橋、さらには堤防の裏側などを見てもらいました。

なぜこの構造になっているのか。どうやって水を逃しているのか。なぜ“この場所”に“この工事”が必要なのか。

説明を受けながら、最初は黙って聞いていた彼らの表情が、少しずつ変わっていきます。

「え、こんなところにも工夫があるんだ」
「土木って、見えないところにいっぱいあるんですね」

特に印象的だったのが、測量体験です。

専用の機器を使って距離を測ったり、図面との整合を確認する作業は、初めての体験。

最初は戸惑いながらも、次第に真剣なまなざしでメモを取り、仲間と相談しながら取り組む姿に、現場のスタッフたちも思わず笑顔に。

「土木ってすごい」

この一言を、3人のうちのひとりが、ぽろっと口にしたとき。私たちのほうがドキッとさせられました。

そして体験の後半では、「安全管理」や「熱中症対策」の大切さについて学んでもらいました。

ここで彼らには、実際に現場で使える「啓蒙ポスター」を作ってもらうことに。

自由な発想で描かれたポスターには、「水分補給は、未来の命を守る」「声かけひとつで事故が減る」など、私たちでは出てこない言葉が並び、驚きと感動の連続でした。

完成したポスターは、現場で掲示することが決定。

“伝える”という行動が、実際の安全文化づくりにまでつながった瞬間でした。

教えたつもりが、教えられていた

この職場体験を通じて、中学生たちが土木の魅力を感じてくれたことはもちろん嬉しいことでしたが、一番心を動かされたのは、私たち大人のほうだったかもしれません。

初めて中学生を受け入れることになった現場の社員たちは、最初こそ「どう接すればいいのか?」と戸惑い気味でした。

でも、彼らのまっすぐな目に応えようと、それぞれの現場で工夫を凝らし、全力で土木の魅力を伝えてくれました。

そして、新入社員たちの姿にも感動しました。

まだ現場に出始めたばかりの若手が、中学生に対して一生懸命言葉を選び、図面を説明し、自分の言葉で仕事の魅力を伝えようとする姿。

そのひたむきさに、「ああ、育ってきているな」と感じた社員も多かったようです。

土木という仕事の本質は、「地域の皆さんの暮らしを支えること」

それを学びに来てくれた中学生に、逆に“初心”を思い出させてもらったように思います。

そんな感覚を、私たち全員が共有しました。

最後に中学生たちは、笑顔で「また来たい!」と言ってくれました。

その言葉が何よりのご褒美です。

来てくれて、本当にありがとう。

また来年も、参加してくれた後輩たちが江口組にきてくれる日を楽しみにしています。

 

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