受け継がれる想いと、四代目としての自覚
大正十年、小松の地に生まれた江口組は、私の曽祖父・江口助七が創業いたしました。
創業から百年を越え、今年で創業104年目を迎えたことは、一つの大きな節目だと感じています。
助七は小松能美建設業協会の初代会長も務め、地域の発展に尽力してきた人物です。
写真でしか会ったことのない曽祖父ですが、その志と熱意は私の胸に深く刻まれています。
先人たちが築き上げた歴史と「地域を支える」という使命があったからこそ、今の江口組があるのだと思うのです。
しかし、この伝統にただあぐらをかいていては新しい時代を切り拓くことはできません。
変化の激しい現代社会のニーズに応え、次の百年へ向けた革新的な取り組みを実践することが、私に課せられた責任だと考えています。
「伝統と革新」を両立させる。
これこそが、私が掲げる江口組の新たなビジョンです。
変化する建設業と、革新的なチャレンジ
建設業界はいま、大きな転換期を迎えています。
人口減少と高齢化による人手不足、環境問題への対応、そしてDX(デジタルトランスフォーメーション)の波が、否応なく我々を変化へと駆り立てているのです。
例えば、BIM/CIMの活用やドローン・AIを用いた施工管理は、品質・安全面だけでなく、コスト削減や効率化にも大きく寄与します。
かつては職人の勘と経験に頼っていた部分を数値化・可視化することで、業務を標準化し、若い世代でも学びやすい環境を整えられるのです。
今後の江口組は、伝統的な「現場力」と最新技術の融合を図り、建設の在り方そのものを進化させていきたいと考えています。
また、環境と共生する建設にも力を注ぎます。
脱炭素社会へ向け、再生可能エネルギーの活用や資材のリサイクル推進、現場での排出ガス削減など、取り組むべきことは数多くあります。
「地域に寄り添う企業」として、地域の安心安全を守り発展に寄与することは、企業の責務であり、次世代への礎づくりとも言えるでしょう。
さらに、人材育成と働き方改革は業界全体の課題です。
若手や女性、シニアなど、多様な人材が活躍できる環境づくりを進めることで、建設業の魅力をさらに高められるはずです。
リクルーティングの段階から、「ものづくりの楽しさ」「社会インフラを支える誇り」をしっかり伝えることが重要で、研修制度やOJT、デジタル技術を併用しながら時代に合った技能承継を実現します。
こうした取り組みを通じて、若い世代もベテラン世代も共に成長できる組織づくりを目指していきます。
地域とともに歩む、次の百年への道
私たち江口組が目指すのは、「地域に根ざしながら革新的である」企業です。
地元の公共工事やインフラ整備はもちろん、自治体や学校との連携を通じたワークショップの開催など、地域との結びつきをさらに強め、若い世代へ建設業の魅力を伝えていくことが、私たちの使命の一つだと考えています。
曽祖父の時代から変わらず、「地域の暮らしを支える」という想いは受け継がれてきました。
とはいえ、伝統だけを頼りに安心するのではなく、時代に応じて革新を生み出していく姿勢を忘れてはいけません。
創業百年を超え、今年で104年目という歴史は大きな誇りですが、そこに甘んじるのではなく、常に未来を見据えて行動し続けたいのです。
四代目として、先人たちの築いた土台をさらに強固にしながら、地域とともに成長する建設会社へと進化させていきます。
これからの江口組は、皆さまと力を合わせ、「地域を支える」だけでなく「地域を創る」存在として活動を広げていく所存です。
どうか今後とも、変わらぬご支援とご協力を賜れますよう、心よりお願い申し上げます。
今日もブログを読んでいただきありがとうございます!
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