坂の上の雲

昨晩よりNHKにて「坂の上の雲」の再放送が始まりました!

日本史の中で、なかなかドラマ化されない時代の話でもあり、また登場人物たちのの生きる力を思いっきり感じられとても面白く感動する話です。

最初に放送されたのがもう15年前なんだそうです。

感化され、登場人物の故郷愛媛県松山市も何度か訪れ、坂の上の雲ミュージアムにも3度ほど行きました!

このドラマは司馬遼太郎の小説が原作です。

ドラマに感化され、小説を読もうと思ったんですが、なかなか読む具合が思うように進まず・・・

まだ2巻で止まったまんまです笑

ただ、DVDは何度も観ています。

そして昨日から始まった再放送ももちろん観ています!

これから13週楽しみです(^^)

そして、この坂の上の雲のオープニングに流れてくるナレーションが好きです。

「まことに小さな国が,開化期を迎えようとしている。」

というフレーズから始まるナレーション。

ネットで探してたら全文があったので、ちょっとご紹介します。

まことに小さな国が,開化期を迎えようとしている。

「小さな」といえば,明治初年の日本ほど小さな国はなかったであろう。

産業といえば農業しかなく,人材といえば三百年のあいだ読書階級であった旧士族しかなかった。

明治維新によって日本人は初めて近代的な「国家」というものを持った。

誰もが「国民」になった。

不慣れながら「国民」になった日本人たちは,日本史上の最初の体験者として,その新鮮さに昂揚した。

この痛々しいばかりの昂揚が分からなければ,この段階の歴史は分からない。

社会のどういう階層の,どういう家の子でも,ある一定の資格をとるために必要な記憶力と根気さえあれば,博士にも,官吏にも,軍人にも,教師にも成り得た。

この時代の明るさは,こういう楽天主義から来ている。

今から思えば,実に滑稽なことに,コメと絹の他に主要産業のない国家の連中は,ヨーロッパ先進国と同じ海軍を持とうとした、陸軍も同様である。

財政の成り立つはずがない。が,ともかくも近代国家を作り上げようというのは,元々維新成立の大目的であったし,維新後の新国民の少年のような希望であった。

この物語は,その小さな国がヨーロッパにおける最も古い大国の一つロシアと対決し,どのように振舞ったかという物語である。

主人公は,あるいはこの時代の小さな日本ということになるかもしれないが,ともかく我々は3人の人物の跡を追わねばならない。

四国は,伊予松山に3人の男がいた。

この古い城下町に生まれた秋山真之は,日露戦争が起こるにあたって,勝利は不可能に近いと言われたバルチック艦隊を滅ぼすに至る作戦を立て,それを実施した。

その兄の秋山好古は,日本の騎兵を育成し,史上最強の騎兵といわれるコルサック師団を破るという奇跡を遂げた。

もう一人は,俳句短歌といった日本の古い短詩形に新風を入れて,その中興の祖となった俳人・正岡子規である。

彼らは明治という時代人の体質で,前をのみを見つめながら歩く。

上って行く坂の上の青い天に,もし一朶(いちだ)の白い雲が輝いているとすれば,それのみを見つめて,坂を上っていくであろう。

(引用:ドラマ坂の上の雲)

本当に小さい国である日本。

島国だし、資源もないし、開国した頃は他の国から大きく溝を開けられていた日本。

そのような国が欧米列強に挑み、破り、肩を並べるという奇跡のような話だけど、でも本当の話。

黒船が日本に来た時には誰もが考えてもなかったような信じられない話。

この奇跡を起こしたのは私たち日本人なんです。

戦争がいいとか悪いとかの話ではなく、この気概と志に心が震えてしまいます。

資源も何もない小さい国がどうしてって考えるとやはり日本人の精神性の素晴らしさ、

質のよさなんだと自分は思います。

それは昔のことじゃなく、今も私たち日本人のDNAに脈々と受け継がれているものであり、

先達の気概と志を持てば今の時代だって何かの奇跡を私たちは必ず起こせるに違いありません。

悶々としたこの時代にとても勇気をもらうことができる坂の上の雲です。

しばらくは坂の上の雲ブームが再燃しそうです!

 

今日もブログを読んでいただきありがとうございました!

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