来週から能登へ道路啓開作業に行きますが、天気が心配になってきました。
雪マークがっ!
作業に支障が出ないことを願います。
東日本大震災の時に活躍した地元建設会社のこと知っていますか?
東日本大震災の時に国土交通省東北地方整備局の局長だった徳山日出男さんのお話を5、6年ほど前に聴きました。
徳山産が東日本大震災の復旧の話をしてくれました。その時の言葉が、土木広報に力を入れようと決めた言葉でもあります。
「あの時の被災地は電気も通信も交通も途絶し絶体絶命の状況でした。燃料、医薬品、救急医療チーム、食料、水を届けるにも道路は瓦礫で埋まり通行不能でした。その苦境を救ったのが地域建設業の皆さんです」
という言葉と当時の建設業者皆さんの活躍ぶりを写真を見せてもらい涙が出てきたことを覚えています。
津波で壊された街。
その街は瓦礫の山で溢れていたそうです。
その瓦礫をかき分け車が通れる道を確保し、自衛隊や消防、救助活動ができるようにしたのが地元建設会社の人たちだったそうです。
それだけではなく亡くなった方々を埋葬するための穴を掘り…
沢山並ぶ棺桶の上には花束が供えられていました。花なんてなかなか手に入らなかったのに建設業の人の優しさであり、そして作業してる人も泣きながらの作業だったそうです。
自分たちが被災してるのにすごい仕事してるんだな!そして同じ建設業携わる者として皆さんの奮闘を誇りに思いました!
建設業の根幹の大事な部分、そして使命を教えてもらったなと思います。
感動していた時に徳山さんは、こんなことをおっしゃいました。
「建設業は広報が下手くそだ!」って!
「これだけの活躍をした地域建設業です。しかしその活躍を誰か知っていましたか?」
会場の人ほとんどが知りませんでした。僕もそうです。
それはなぜか?その活躍をテレビや新聞、マスコミで報道されていないからです。
報道されないものは、どれだけ活躍していても知ることはできません。
自衛隊広報の力
徳山さんは、自衛隊の話をしてくれました。
自衛隊には広報部があるそうです。
ずっと昔、自衛隊も建設業と同様にイメージが悪いとこだったそうです。
徳山さんは、自衛隊と建設業のイメージの悪さは、自衛隊は40年間イメージが悪く、建設業のイメージの悪さはたかが10年ほどでしょっていう感じらしいです。
しかし自衛隊はイメージアップのために広報部があり、活動をカッコよく撮ったり、そして映像を駆使してイメージアップをはかっています。
そういえば、自分は東日本大震災が起きてしばらくした頃にYouTubeで自衛隊の皆さんが救助活動をしている動画をたくさん見て感動し泣いてました。
自衛隊の皆さんありがとうございました。っていう気持ちでいっぱいでした。
そこにはイメージの悪さは無く、感動や感謝しかありません。
これが自衛隊広報の力です。
でも、僕たちと同じ建設業で働く地元の人たちが自衛隊が駆けつける前から出動し、こんなに頑張っていたのにこの差はいったい何なんだろう・・・
だからこそ、建設業にも広報の力が必要やなって思い、土木広報に力を入れようと決めた僕の中での大きなターニングポインタだった徳山さんのお話でした。
地元建設会社の奮闘ぶりを知って欲しい
じゃあ今はどうか?
甚大な被害を出した能登半島地震。
自衛隊の活躍はテレビや新聞で毎日のように報道されていますし、自衛隊のSNSでもよく活躍ぶりを見ることができます。
しかし建設会社の活動情報はほとんどありません。
建設会社は活動いていないのか?
いや、そんなことはありません。石川県の建設会社だけじゃなく、近隣の富山県、新潟県の建設会社の方たちも能登へ入り道路の啓開作業にあたっています。
やはり、まだまだ建設会社の広報活動は弱いようです。
だからこそ、徳山さんの話を聞いてから土木広報を頑張ろうと決めた僕がやらなくちゃいけないなと思い、今石川県建設業協会の道路啓開作業のことなどをSNSを通じて発信しています。
それを見て多くの方から激励や感謝の言葉を頂きました。
そして、その言葉に混ざって「建設会社は何もやっていないかと思っていたらそうではなかったんですね!」というコメントがありました。
やはり、情報を発信し伝えないとわかってもらえないし、存在もしないのです。
まだまだ続く能登での啓開作業。
これからも建設会社の奮闘ぶりを多くの方に知ってもらうために、発信を続けていきたいと思うのでよろしくお願いします!
がんばろう能登の気持ちと共に!
今日もブログを読んでいただきありがとうございます!